つながりのある地域づくり
現代日本において、少子高齢化、人口減少、人間関係の希薄化などにより、さまざまな社会課題が生まれています。いつか起きるであろう災害時の救出や助け合い、超高齢化社会における相互の見守りや生活支援、地域に生きる人びとが主体となる助け合いの必要性が増している時代に、私たちは生きています。
地域コミュニティはそこに生活する人びとが創り出すものです。地域のお祭りや運動会などの楽しい行事に参加し、地域への愛着がはかられる一方で、社会的環境や過去からのしがらみ、複雑な人間関係、考え方・価値観の相違など、解決困難な問題が起こっています。困難な問題を解決するためには、地域に生きる人々との話し合い、対話の場、そしてその場の話し合いを促進するファシリテーターの存在が、とても重要視されています。
本講座は、次のような講座で構成されています。
以下の講座をおすすめします
入門講座:地域づくり入門
地域づくり入門(2020年開講予定)
現在社会で起こっていること、地域コミュニティの課題を知ることから始まり、その課題解決の取り組み事例や解決手法を学びます。
基礎講座:地域住民の参加を促すファシリテーション
地域住民の参加を促すファシリテーション
地域活動に関心を持っていない人に主体的な参加を促進するための実習を作成します。その過程を通して、他者と一緒に仕事をするときの自分の言動の特徴や視点にも気づくことが出来るでしょう。さらに、コミュニティを構成する多様性ある人々と共に生きるために、どのような働きかけや支援が必要かを学びます。その際にファシリテーターとして持っていると役立つツールを学びます。
コア講座:Tグループ(人間関係トレーニング)
Tグループ(人間関係トレーニング)講座
Tグループは、狭義には8人ぐらいのメンバーとTグループファシリテーター(トレーナー)で構成された話題も手続きも特に決まっていなく、グループメンバーの相互作用を通して活動を行うTグループセッションのことを指します。広義には、複数のTグループとトレーナースタッフ、運営スタッフなどを含めた合宿形式のすべてのプログラムのデザインと運営をTグループと呼ぶことがあります。このようなTグループの活動を通して、グループの中で自分を生かし他者共に生きることができるかを探求することが、チームづくり、組織づくりの基本的かつ重要な視点を参加者一人ひとりがもつことが可能になるのです。
実践講座:対話のプログラムのデザインと実践
対話のプログラムのデザインと実践
地域コミュニティで行われるワークショップで使われている対話の手法を体験し、学ぶとともに、実際に自分のフィールドで活用できるように、対話の場のプログラムデザインを行い、その場を想定して実施し、仲間からのフィードバックを得ることで、ブラッシュアップを図ります。また、人々の対話を促すファシリテーターとして、大切にしたい価値観や姿勢を学ぶことも期待できます。
地域活動に取り組んでいる人、地域づくりに関心のある人、地域で起こっていることに関心を持ち、活動を始めたいと考えている人におすすめです。
展開講座:私たちの暮らしを考える
私たちの暮らしを考えるワークショップインタープリター・トレーニングでは、清里の自然をふれあう体験を通して、環境教育のめざす理念や目的を理解すると共に、環境教育の実践者(インタープリター)体験を通して、学びの場を創る担い手になるトレーニングを目指しています。学びの場づくりには、ラボラトリー体験学習の理論と実践は欠かせません。清里の自然とキープの美味しい地産地消のお料理を楽しみながら、インタープリターとラボラトリー体験学習を学ぶ講座にお越しください。
研究会・学びのコミュニティ
日本体験学習研究所(JIEL)では、実験的・冒険的試みとして、地域の人々に対話の場を提供し、参加者のみなさまが今考えている関心事や問題を自由に話し合いながら、どのようなことがそれらの関心事に潜んでいるのかを共有し、共通の理解が生まれる場を創っています。
古くは、1950年頃より、R.リピットをはじめ多くのラボラトリー体験学習の創設者である研究者が実施してきています。
午後7時から参加者の簡単な自己紹介(チェックイン)から始まり、自由な話し合いを90分ぐらい、最後の30~40分はアルコールもしくはノンアルコールのドリンクを飲みながら、自由な時間で終えていきます。ぜひ、お気軽にご参加ください。