体験学習の基礎を学ぶ

「ラボラトリー方式の体験学習」とは、「特別に設計された人と人がかかわる場において、“今ここ”での参加者の体験を素材(データ)として、人間や人間関係を参加者とファシリテーターとが共に探求する学習」として定義しています(津村、2010)。人と人直接かかわる体験を通して、自分や他者の行動をふりかえり、学ぶ場を提供します。

 “今ここ”での参加者の体験とは、話し合う話題や活動のテーマともに、講座に参加された方々相互の直接的なやりとりの中で生まれるプロセス(感情や気持ち、頭をよぎり考えていること、言動として表れる行動など)を指しています。このプロセスに着眼できることは、ラボラトリー方式の体験学習の重要な視点となります。

プロセスとは?
プロセスの氷山図

 探求する学習とは、①「体験」をし、その後②「内省・観察」、③「分析」、④「仮説化」といったステップを踏みながら、具体的な体験からデータを拾い出し、分析して次の自分やチームの成長のための仮説を立てることを指しています。

ラボラトリー方式の体験学習とは?
体験学習の循環過程の図

以下の講座をおすすめします

ラボラトリー体験学習基礎講座~プロセスから学ぶ私の人間関係~
 この講座は、2日間でコンパクトにラボラトリー方式の体験学習を集中的に学ぶことができるプログラムで構成されています。初日は「コミュニケーションプロセスに学ぶ」、二日目は「グループプロセスに学ぶ」といった内容です。また、この講座は、全国各地で開催をしていますので、参加しやすい日程と場所の講座からお選びいただけます。
 ※参考テキスト:「プロセス・エデュケーション」津村俊充著(金子書房)


人間関係づくり基礎講座(12講)
 この講座は、12のテーマごとにラボラトリー方式の体験学習の基礎体験ができるように工夫されています。ラボラトリー方式の体験学習を実際に体験しながらも、体験学習を実施する際のファシリテーションのヒントも提供しています。関心のあるテーマから選択をされてご参加ください。12講制覇を楽しみにしてくださっている参加者もお見えです。
 ※参考テキスト:「実践人間関係づくりファシリテーション」津村・星野監修(金子書房)


体験学習実践研究会(年7回実施)
この研究会は、さまざまな領域で人とかかわる力の育成や人間関係づくりに関心をもつ人々が集まり、『体験学習』のための実習教材の体験をしたり、研修教材開発やプログラムの設計・展開に関する討論を行っています。コーヒーやお菓子などもつまみながら、自由な雰囲気で学び合う場です。
 ※どなたでもご参加いただけます。 ※資料等はその都度提供されます。