人やチームに介入したり、働きかけたり、問いかける力を養いたい
人に対して、チームに対してどう介入するか、どう働きかけるのが効果的効率的なのか。特に自律型組織・自律型チームや対話型の組織開発を目指す場合、問いかけることを含め、どのような知識やスキルが求められるのか。体験による実践とともに学ぶことができます。
以下の講座をおすすめします
Tグループ(人間関係トレーニング)講座
Tグループは、狭義には8人ぐらいのメンバーとTグループファシリテーター(トレーナー)で構成された話題も手続きも特に決まっていなく、グループメンバーの相互作用を通して活動を行うTグループセッションのことを指します。広義には、複数のTグループとトレーナースタッフ、運営スタッフなどを含めた合宿形式のすべてのプログラムのデザインと運営をTグループと呼ぶことがあります。このようなTグループの活動を通して、グループの中で自分を生かし他者共に生きることができるかを探求することが、チームづくり、組織づくりの基本的かつ重要な視点を参加者一人ひとりがもつことが可能になるのです。
Tグループファシリテーター・トレーニング講座
このトレーニングの中心的なプログラムは、参加者がTグループファシリテーター(トレーナー)役、オブザーバー役、メンバー役を交替で担いながら、Tグループセッションを積み重ねていきます。1セッション終了後に、ふりかえりセッションを行います。ふりかえりセッションでは、グループのプロセスを分かち合い、トレーナーの言動を中心に話し合い、グループへの働きかけについて学びます。
※本講座への参加は、JIEL主催のTグループもしくは、南山大学人間関係研究センター主催のTグループに参加され方、その他5泊6日のTグループに参加されていることを基礎資格とさせていただきます。
※テキスト:プロセス・エデュケーション~学びを支援するファシリテーションの理論と実際~
グループプロセス・コンサルテーション講座
本講座は、W.B.レディ氏著の「インターベンション・スキルズ~チームが動く、人が育つ、介入の理論と実践」(日本語訳版、金子書房)をテキストに用いて、グループプロセスコンサルタント役を担い、グループ相互にグループプロセスコンサルタントとして仕事をする体験を通して学びます。学ぶ要素としては、「グループプロセスコンサルタントとは」「グループプロセスを観る視点」「グループプロセスに働きかける選択肢」「グループの状況と働きかけ」「グループの変化発達モデル」などを体験を通して学びます。
※参考テキスト「インターベンション・スキルズ~チームが動く、人が育つ、介入の理論と実践」(日本語訳訳、監訳津村、訳林・岸田・岡田、2018、金子書房)
チーム診断コンサルテーション講座
本講座では、相互にチームに関するデータを収集し分析することによって相手チームの状況を把握した上で、担当のグループに対して教育プログラムのデザインを行い、実施します。それらの一連の流れを体験することを通して、プログラムデザインの基本的な考え方や進め方、またデザインされた実習プログラムの実施について、体験を通して学ぶことを目的とします。
※テキスト:プロセス・エデュケーション~学びを支援するファシリテーションの理論と実際~
AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)基礎講座
この講座では、AIとはどのようなものかを体験を通して学ぶと共に、参加者みなさんが現場でどのように生かしていけるかを探っていきたいと考えています。特に、できる限り本講座の場が、4Dサイクルを体験する生の現場になることを願っています。そのために、学びが持続する学習共同体(ラーニングコミュニティ)を創りたいという意思のある方にお集まりいただきたいと考えています。
合宿形式で行いますので、参加者同士の交流のも深まるえがたい機会になるでしょう。
また、これまでの本講座に参加されたみなさまは、その後もAIアプローチ実践研究会として学びの場を継続して創っています。
※参考テキスト:ポジティブ・チェンジから主体性と組織力を高めるAI~ ダイアナ・ホイットニー&アマンダ・トロステン=ブルーム(著)高間邦男(監訳)ヒューマンバリュー(2006)
AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)アドバンス講座
本講座は、JIEL主催のAIアプローチ基礎講座を参加された方を対象にしたアドバンス講座です。
いわゆるAIアプローチの4つのステップでは、最終プロジェクトが新しい課題に取り組むことになり、その課題を達成するために負荷が掛かりすぎることがあり、持続力を失うことがあるようです。
そこで、一人ひとりがAIアプローチの考え方やアプリシエイティブなレンズをもって、チームや組織にかかわることで、構成員であるメンバーの可能性を拓き、自発的・主体的な組織運営を可能にするといった可能性を持っています。
下記の参考文献の「なぜ、あのリーダーの職場は明るいのか?~ポジティブ・パワーを引き出す5つの思考法」で紹介されている内容をヒントに2泊3日のプログラムを考えています。
また、ナラティブ・セラピーの考え方や演習も取り入れながら、学ぶことができればと考えています。
※参考テキスト:なぜ、あのリーダーの職場は明るいのか?~ポジティブ・パワーを引き出す5つの思考法 ダイアナ・ホイットニー、アマンダ・トロステン=ブルーム、ケイ・レイダー(著)市瀬博基(訳)日本経済新聞出版社(2012)