春ー旅立ち

春。

 

友人が旅立ちました。

名古屋から出身地である鹿児島に戻りました。名古屋で自営業をしていましたが、理由は聞いていません、鹿児島で障がい者支援の活動を、いずれは社会福祉法人を立ち上げるということです。ここまで行きつくのに1年の時間を要した、といっていました。仕事、家族、子どもの成育、将来、…。いろいろあったでしょう、彼は旅立ちました。

 

春。

 

急に体調を崩した知り合いを病院に連れて行きました。

待っている間、やることもないので近くに喫茶店を探しましたが、ありません。古本屋がありました。そこで、以前から気にしていた本を、偶然見つけました。「アランの幸福論」。

 

春。

 

図書館に本を返しに行きました。

「なにかぬれていますね」、カウンターの司書がいいます。おかしいな、雨は降っていないし。でも、本は確かにぬれていて、司書は拭いている。入れてきた袋に手を入れます。イチゴを一粒、発見。

 

春。

 

世界の秘境・辺境で“がんばる日本人”という番組を見ました。

カンボジアでHIV患者専門に働く看護師さん、盲目ではあってもタイで子どもたちに絵本の読み聞かせをしている女性。タンザニアに25年、アフリカに革命を起こそうとする男。…。

 

春。

 

さて、どちらへ行かう風がふく(山頭火)