未来を創る人の「輪」プロジェクト第1回「性の多様性から人権を考える」を終えて
2019年度新企画、未来を創る人の「輪」プロジェクト第1期のテーマは
「対話を通して『今』から未来づくりを始めよう!」
第1回は「性の多様性から人権を考える」大阪から田中一歩さんをお招きし、
12名の参加者とともに自分の価値観や当たり前を問いかける4時間になりました。
一歩さんは元保育士、子どもたちと長い時間かかわってこられた方です。
そして、ご自身の体験から「性の多様性」について
わたしたち大人に向けて、ゆっくり、やさしく、語ってくださいました。
ずっと「ゆうたらあかんこと」「自分だけがへんなんや」と完全に自分にフタをしながら生きてきた・・・と。
「1人じゃない」「自分でいいよ」「自分を生きよう」と思えるようになるまでには
しんどい時間をたくさん過ごしてこられたことでしょう。
子どもたちに届け続けている「じぶんをいきるためのるーる。」という可愛い絵本には
一歩さんが描いたイラストのメッセージがちりばめられています。
「だれかのるーるをおしつけないで」「こころとからだがくるしいよ」
「じぶんをいきる」ということは、一人ひとりその人なりのいきかたがあるということをわかること。
わたしたちは社会環境的に育ってきた中で持っている「当たり前」があります。
その「当たり前」を問い続けることの大切さ、それを問い続ける大人であること。
問い続ける大人を増やすこと、そして子どもに返していくことで
よりよい未来に近づける一歩になるかもしれません。
今回自分の価値観やものの見方・考え方、あり方を見つめ直す機会となり、
「人を尊重する」こととは、自分にとってどういうことなのか、心の深いところを探求できたように思います。