所長ブログ

2015年2月10日|

国際協力セミナー参加から学ぶ:ファシリテーターの介入の心得

 もう14〜15年近く経つでしょうか?南山短期大学から南山大学に移籍して、新しく人間関係研究センターを設立した際に、「国際協力セミナー」と題して、センター主催のワークショップを実施しました。
この記事のはじめに、アメリカに留学してから15年と書かれていますので、私がアメリカに留学してほぼ30年が経とうとしています。
 15年近く前のワークショップの記事ですが、だいぶ国際協力の舞台は変化してきているのでしょうか?少し、長い記事になっていますが、掲載させていただきます。
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 6月3日(土)4日(日)の二日間にわたって、南山大学人間関係研究センター主催で行われた『国際協力セミナー』に一参加者として参加しました(参加者は、20名ほど)。講師は、筑波大学の平山恵先生。平山先生といっても、津村は、15年前に自分がアメリカに留学中に知り合った仲間なので、私からは「めぐみちゃん」、平山先生からは「としさん」と愛称で呼んでいる関係なので、私のセミナー参加がめぐみちゃんにやりやすかたったのか、やりにくかったのかは彼女に聞いてみないとわかりません。だけど、南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、などなど様々な国で活躍している彼女には、誰が参加していようと、その場の人たちとともに過ごすことは、一流です。以下は、津村がめぐみちゃんの話を聞いて、まとめたものであり、文責はすべて津村にあります。(なぜなら、平山先生の意図通りに津村が聞いていないかもしれないので、そのように付け加えておきます。)
 セミナー参加の前に、『近代化の理論』(富永健一著、1999、講談社学術文庫)を読み、「発展途上国への援助とは発展途上国の近代化を助けることなのか?」について1000字程度(A41枚程度)で書いてきていただきたいと宿題が出されました。その本は、文庫本とは言え、500頁にわたる大作です。そして、内容が近代化とは、産業化とは、社会構造とは何か、社会変動とはなどなど、久しぶりに自分の頭が煮えくりかえるほど、刺激を受けました。
 初日は、集まってきた20名ほどが、2グループに分けられ、グループを作り、2日間のプログラムを過ごすことになる。そのプログラムの最初に、持ってきた宿題を提示しながら、「自分が呼んでもらいたい名前」「セミナー参加への期待」「援助が近代化を助けるか?」のキーワードを用いて自己紹介をしていった。その後、恵ちゃん自身の自己紹介と、国際協力、今回は、意図して使っている「援助」についての小講義が行われました。
(1)援助形態の3つの種類
 ・ODA:政府開発援助:公的援助、二国間援助の功罪(一つの価値観)
 ・国際機関による援助:WHO、ユニセフ、ユニスコなど:多国間援助の功罪(多様な価値観)
 ・NGO:二国間でできない援助ができる(日本の例として、ボランティア貯金のサポートの功罪→単年度主義)
(2)援助の歴史
 ・60-70年:西欧は、社会インフラ-衛生-水道、井戸、学校、病院建設
 ・80年代:BHN(Basic Human Needs)病院までの{アクセス}、{コントロール(誰が決定することができるかなどの問題に関わる)たとえば、水くみは女性、その水をどのように利用するか決めるのは男性}
 ・90年代:HDI(Human Development Index):人間の開発をしないといけない:生きててよかったと思えるところまで:教育を受ける機会、延命を選択するしない、ジェンダーの問題、→最終的に何が残る?(津村):その人が選択したものがよい、残る価値はないかもしれない:でも、(最終的には)Autonomy:自分が自分の生き方を決めることができるということか?!
(3)援助のはじまり
 ・日本は、賠償問題から始まる
 ・欧米では、いわゆる、票集め。東西対立からスタート→自由主義社会VS社会主義社会→南北問題になる
 ・NGOは、布教から始まる
(4)援助、協力の後の姿を見ると、これでよいのか?の疑問がわく。
 ・カンボジア:国連アンタックの介入:内戦→西欧化
 ・ニカラグア:人を殺してモノを盗るようになる:お金を持ちたい:貨幣経済の導入
 ・イエメン(?):夜もキラキラと光る夜景
(5)イエメンにおける援助活動を例にして問題提議
 ・モノがとれない、とるモノがないから、援助が入らない国だったが、→OECD(Organization for Eco-cooperation Develoment)による、・小国に対する援助促進、・内戦が終わった国への援助促進、よりルワンダ、カンボジア、イエメンなどへの援助が行われるようになる。:多くの場合、東西の西が負けて東が援助:自由化しましょうと言うことから。
 ・イエメンでは、出産は、膝つき産であった。ところが、2000年までに4000人の助産婦を作ろうという計画の元で、日本(初期は結核だけに援助)、ドイツ、オランダ、アメリカのODA、そして国際機関と、さらにはNGOも協力して援助することになる。目的は、イエメンの1400/10万ほど(ちなみに、日本で6、7人/10万、スウェーデンで2、3人/10万、アメリカで4人/10万)のMMR(出産時の、新生児や母親の死亡率)を下げるために。仮説としては、介助している人が非衛生的で、伝統的産婆が問題であると言うことから。
 ・イエメンの女性にとっては、膝つき産が楽な姿勢での出産形態であるにも関わらず、西洋の医学、近代医学が科学的であるということから、ベッドの上に仰向けに寝て出産する産婆方式を導入することになる(オランダの人類学者いて、イエメンの女性たちにインタビューしているにも関わらず)。近代化、科学的な方法であるという思いこみがそうさせてしまっている。そして、デリバリーベッド(折り畳みの動くベッド)がどんどん運び込まれる。これは、とても大きな介入である。そして、さらには、包帯&注射器&はさみなどが入った治療セットが配られることになるが、注射器の針など今後ずっと交換が不可欠(エイズなどの問題を考えた場合)なものの導入が適切な導入といえるのだろうか、大きな問題である。
 そして、昼食。昼食中には{伝統}の反対語をさがせという宿題をもらい、昼食中も、津村と何人かの参加者とはしりとり遊びを楽しむように、「伝統の反対といえば?」「新作」「新作といえば」「レンタル」「レンタルといえば」「借り物」「借り物といえば」「そのとき限り」「そのとき限りといえば」「短い」などと、{伝統}の反対語探しも楽しいモノとなった。
 昼食のプログラムは、反対語を紹介しあってスタート。続いて、FASID(財 国際開発高等教育機構)が提供してくれた教材「裏庭養豚プロジェクトの改善」のプリントとVTRを見て、各グループごとにPCM(プロジェクト・サイクル・マネジメント)手法の簡易スタイルで、国際協力プロジェクトの見直しと討議を行った。これも、また津村には、興味深いものであった。
【1】参加者分析(関係者分析)
 ケースのプリントとVTRを参考にしながら、関係している人や組織をすべて列挙する。そして、その特徴は何か、利害・関心は何かを丁寧に記述しながら、グループでリストアップする。その作業を通して、社会を知っていくのである。その話し合いの過程でメンバーから疑問点などが出てきた際には、「info」マークを付与しておき、現地調査でその事実をしっかりインタビューする。
 最近の社会を知る視点として、RONと言う言葉が使われる。
 R(esource):資源、人・モノ・金=Tangible Resourceだが、Intangible Resourceもある。
 O(rganization):組織
 N(orms):Social Norm(社会規範)、価値観
【2】問題分析
 このステップでは、原因結果をツリー上にぶら下げながら、それらの因果関係を明確にしていこうという作業である。初日は、この問題分析の道半ばで、午後5時を過ぎ、解散となった。
 第2日目(6/4、日曜日)は、昨日の援助は近代化を助けるかのキーワードの2つ目を考えるように、めぐみちゃんから指示を受け、それぞれそのキーワードを説明することで、昨日のふりかえりと今朝の挨拶を行う。
 津村は、昨日は、「均衡の攪乱」と言っていた。これは、富永氏の著作「近代化の理論」の中での社会変動が起こっていくプロセスが、まさに個人やグループの成長のプロセスでクルトレビンが提唱する「unfreezig-moving-freezing」のプロセスとあまりにも酷似した展開理論枠であり、そのunfreezingを引き起こさせることを「均衡の攪乱」とよび、それをいかに内発的なエネルギーとして起こさせる(させるという表記自体が外発的なんだけど)ことができるか、まさに、介入のありよう、ファシリテーターのありように関わるキーワードなので取り上げた。そして、2回目のキーワードとしては、養豚のケースを巡る討論をしながら、これが適切適切でないとか、これが良い悪いということを、介入前にはすべてはできないわけで、やりながら改善していく、改良していくプロセスが大切という意味で、「試行錯誤:プロセス:絶えまぬ努力」というキーワードを書き記した。{「人間関係トレーニングにおける個と集団の変容モデル」のミニレクチャーを読んでください。}
【3】目的分析
 問題分析の系図をもとに、そのカード一枚一枚を「望ましい状態」に書き直して、「手段-目的」の関係を明確にする作業を行った。この作業を通して、前段での問題分析が適切に行われていたかの吟味にもなるし、次につながるプロジェクトの選択作業への大きな橋渡しになるのであろう。
【4】プロジェクトの選択
 このステップでは、もう今回のセミナーの時間はそんなに残っていなかった。それでも、いくつか考えられる、プロジェクトを考え、それらを実際に実施するとしたら、どのような結果を引き起こすか、様々な選択基準をリストアップし、プロジェクト実施に関わる問題点等を引き出していった。
 すべての参加者のみなさんは、本当に熱心に参加され、熱い討論が実施されたみたいである。若干、津村は、ここまで来ると、エネルギーは落ちてしまい、ぐったりお疲れモードになってしまった。
 そして、最後に、「よそ者の役割とは」何かを、一人ひとりカードに書き出した後、一緒に作業したメンバーと分かち合い、そして、全体グループで、シェアーして、国際協力セミナーの研修は終了した。
 この「よそ者の役割とは」を考える作業は、まさにファシリテーターのありようを探る、とても大きな一助になった。
国際協力セミナーから学ぶファシリテーターの介入の心得
 (1) 今の国の状況、グループの状況のデータをしっかり得ること:観察する、調査する
 (2) 内側の力では、動き出せないときの大きな力になること:石を投げる、波風を立てる
 (3) グループで、話し合っているときに、ちょっと介入してほしいときがある
   ・これでよいのかどうか、不安になっているとき
   ・話し合いが停滞しているとき
   ・サブグループに分かれて話し合っているときに、ジョイントしにくくなっているとき
 (4) ファシリテーターの介入のタイミング:早いとファシリテーターへの依存が強まるし、あまり遅くなるとグループでことが進んでしまっていて修正ができなくなる。
 (5) データの記述・表現仕方は、できる限り具体的な表現にすること
 (6) やっぱり、コンテント(参加者分析、関係者分析、問題分析、目的分析など話し合っている内容に関わること)とプロセス(その話し合いがグループの中で、どのように話し合われているかに関わること)の2点の視点は絶えずもっていること。


2015年2月8日|

「家庭菜園から学ぶ」ファシリテーターの介入の心得

この記事を書いて10年ほど経ってしましました。大学のHPに掲載していた「ファシリテーター雑感」からの転載です。
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 私が日進市に移り住んでからもう15年以上が経とうとしています。そして、ここ10年ほど、日進市から近くの「ふれあい農園」を2区画(10坪ぐらい)を借りて、夏野菜づくりゃサツマイモづくり、また冬は豆類を植えて楽しんでいます。楽しんでいると言っても、そんなに手入れが几帳面にできずに、1年を過ごしてしまっていると言った方が正しいでしょう。
 それでも、ここ数年は着実に夏野菜として、キュウリ、トマト、ピーマン、なすなどをコンスタントに収穫し、大した形と量じゃないですが、近所の方にも自慢げにお裾分けをしています。また、秋になると、学生達をふれあい農園に招待し、恒例大(?)芋掘り大会&バーベキュー大会を楽しむのが行事になっています。そして、余力があれば、冬にかけて豆類を植えて春の収穫を楽しんでいます。
 そうした家庭菜園をしている時にも、これはまさに育てる体験ですから、教育体験そのものですが、ファシリテーターのありようを考えています。
家庭菜園から学ぶファシリテーターの介入の心得
一.土地を耕すことが一番大切:時間をかけて、丁寧にしっかりと
  ・空気をしっかりまぜてやる
  ・根の育ちをよくするために、大きな石ころなどはちゃんと取り除くこと
  ・雑草の根っこなどが残っているとすぐに茂ってくるのでちゃんと取り除くこと
二.苗を植えるときには、深すぎ、浅すぎず
三.苗と苗との感覚はしっかりとあけること:大きくなったときのことを考えておくこと
四.肥料は、根に近づきすぎると効きそうで、実は苗をダメにする:ほどほどの距離を!
五.苗を植えて、最初の時期の手入れが大切:
  ・しっかりと根がはるまで、茎がしっかりするまでこまめに水をやり世話をすること
  ・支柱を早めに立てること:
   →ツルが成長し始め、横や下に伸び出すとなかなか修正することは難しい
六.実がなり出すと、程良いところで実を取り、収穫・成長したことを祝うこと
七.伸びて行きすぎるツルや先を程良いところで止めること:
  →実がしっかりと成長することになる


2015年1月28日|

そば打ちから学ぶ:ファシリテーターの介入の心得

 自分で打ったそばほど、うまいものはない!
 南短人間関係科時代には、新入生のオリエンテーション合宿として毎年4月頃に3泊4日のオープニング合宿を信州新町左右高原に出かけていました。4〜5軒に分宿していましたが、その中の1軒の民宿「つつみ荘」のおばあちゃんから直伝のそば打ちを教えてもらいました。その後も、名古屋の自宅に帰ってもそば打ちを楽しんでいます。そこで、皆様方にも、そのレシピとそば打ちから学ぶ体験学習のファシリテーター観なる雑感を載せておきたいと思います。
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 レシピ:
   ●そば粉:350g
   ●強力粉:150g
   ●水:125g
   ●お湯:125g
1.大きなボールに以上の4点を入れます。
  といっても、そば粉と強力粉は混ぜて一緒に、水とお湯はゆっくりと少しずつ。
2.そして、しっかり練り上げます。最後の練り上げるところが一つの勝負どころ。
  丹念に練り上げること。そして、まーるい形にします。
3.のし板にのせて、練り上げたそばを打っていきます。
  四角く打つ・まあるく打つ、ながーく打つなど、どうもこの打ち方にはいろいろあるようです。
  のし棒も、1本を使う方法から、2本、3本、4本とこれまたさまざまです。
  また、研究成果は、ボチボチアップしていきます。とにかく、ひらっべったくして、折り畳みます。
4.あとは、お好みの太さに切っていけば、OKです。
5.湯がくのは、できる限り大きなお鍋を使い、お湯をたっぷり沸かせることがコツです。
  沸騰しているお湯に、先ほど打ったそばを入れます。
6.そして、沸き上がるのを待ってから、水を適当量差します。
7.もう一度、沸き上がってきたら、ざるにとってしっかりと水にさらします。
  このとき、そばをもむ(洗う)ように水で流し、そばのぬめりをとってやることも忘れないでください。
8.あとは、ねぎやわさびを加えて、つけ汁につけて、お召し上がりください。
  きっときっとおいしくいただけるはずです!
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そば打ちから学ぶファシリテーターの介入の心得
一.ひいいたばかりのそば粉が最高、質のいい素材を見つけ出すこと
二.もういいかなと思っても、もう一度しっかり練り込むこと
三.といっても、練り込みすぎも問題、適度な時期があること
四.店に出回っているそばの太さを気にすることなく自分の好みで仕上げること
五.切ったあと、乾燥させては駄目、切ったときのしっとりさを保つ努力は必要
六.打ったそばだけでは値うちがでない、つけ汁と薬味、そして器といったそばの味をひき立たせる環境も大切
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以上です。


2015年1月26日|

ジュウシマツの子育てから学ぶファシリテーターの介入の心得

 皆さん、ジュウシマツという小鳥、御存じですか?
 我が家に、4、5年前に1羽飛び込んできて、しばらく1羽だけを飼っていたのですが、母親が亡くなり、母親が可愛がっていたこともあって、パートナーを小鳥屋さんから買ってきました。どうも、飛び込んできていたのは、メスで、元気のいいオスが一羽、パートナーとして見つかりました。やっぱり、小鳥でも相性と言うものはあるようで、しばらく、小鳥屋さんでオスを一羽いれて、様子を見ていて、喧嘩をせず仲良く過ごせそうな相手を見つけてきました。
 もう、帰ってくる車の中から、仲がいいこと、これまで一人暮らしをしていたメスは、2人の世界、いや2羽の世界を楽しんでいました。二人の愛の巣、丸いたこつぼみたいな形をしたものも入れてやりました。
 なんと、ほんの数日すると、愛の巣に、卵が生まれました。一日ごとに一個ずつ、結局4個の卵生まれました(正確には、5個で、1個は孵りませんでした)。いや、それからは、こちらも、毎日が楽しみで、よーく観察をしていました。
 ところで、鳥が初めて飛ぶ時、いや、飛ぶことをどのように学ぶのでしょうかね?生得的に、飛ぶことを身につけていて、なんの躊躇もなく、飛ぶことが、小鳥たちはできると思いますか?結構、これが面白かったのです。私は、鳥類に詳しい学者でもなんでもありません。まさに、素人の目が見た、小鳥の巣立ち、飛び立ちは、興味深ったです。
 卵から雛にかえり、日増しに育っていきます。それは、それは、やかましい程、ピーチクパーチクと母親(鳥)、父親(鳥)から餌をもらいます。ここでも、個体差はかなりあるようです。すばやく、餌を取って食べる子ども(鳥)と、いつも後に後になると子ども(鳥)がいるもんですね。そして、それが身体の大きさと比例するから、循環します。当然ですが、面白いです。
 以前、私は伝書鳩を飼っていて、鳥の恐い世界は見たことはあるのですが、本当に生々しいですよ。傷をおった鳥は、とことん、虐め抜かれるんです。血みどろになってもまだまだつつかれるのです。そこに、動物性の恐さを見る思いがします。
 で、飛ぶ時です。小鳥が成長して、飛ぶ時、どの鳥もさっと飛べると思うと、どうも違うんです。そして、それも、一人の力でなく、母親、父親も力を貸しているのです。
(1) 我が家のジュウシマツ君の場合、飛べるだけの身体になると、親鳥が、巣の前で、一生懸命、羽をバタバタと羽ばたき、子供達に見せるんです。分かります?こんなふうに羽を動かすんだよって。それは、それは、熱心です。特に、我が家の親鳥は、母親が熱心でした。父親、ちょっとばたばたして終わり。手抜きです。この父親は、私の姿を見ていたのかも知れません?!母親は力を入れて、バタバタと、羽ばたきのモデルを示します。そして、子供達は、それを見て、バタバタ。巣から、飛ぼう、飛ぼうとするのですが、恐くて、飛び立てません。結局、恐る恐る、飛べなくて、歩きながら、巣の上にあがったり、戻ったり、暫くしていました。それでも親鳥は、時には巣の前に立ち、バタバタしたり、飛んでみせたりして、モデルを示すのです。
(2) 上手くいかない場合、親鳥は次に、何をするのか想像できますか?親鳥たちは、巣の中に入って、小鳥たちの後ろに回り、自分の子供達を後ろから、トンと押すんです。小鳥たちは、クッと前のめりになり、こわごわですから、身体の重心が後ろにさがります。飛べないんです。でも、それでも、突いて押すんです。突き落とすようにしているといってもいいでしょう。でも、突き落としはしないのです。これが、なかなか心得た働きかけなんですね。
(3) そして、子どもの鳥たちの中で、勇気ある者というか、向こう見ずな鳥が、飛ぶというか、落ちます。そして、覚えていきます。後は、トライしながら学んでいっているみたいです。どこに、どのように着地するか?どのように力を入れて羽をばたつかせると、元の位置に戻れるか?など。そして、兄弟姉妹のうちの誰かが、行動を起こすことが結果としては、他の鳥たちに勇気を与え、飛ぶことを覚えさせるみたいです。
 以上が、ジュウシマツの子育てを観た、津村の観察記録です。
 ジュウシマツの子育てから学ぶファシリテーターの介入の心得
(1) 一人ひとりの違い、影響の与え方は、しっかり見ること
(2) しっかりモデルを示すこと。諦めずに、そして、相手に向かって、また時には、相手と同じ方向から見てモデルを示すこと。
(3) それでも、動けない時には、ちょっとプッシュすること。時には、しっかりプッシュすること。だけど、相手にダメージを与えるような、プッシュの仕方は禁物。
(4) 勇気ある新しい行動がとれたことへの評価、強化はしっかり行うこと。
(5) 同じように他の仲間も新しいことへのトライができる環境づくりも大切にすること。


2015年1月25日|

「ファシリテーターの役割と技法」という研修のデザインと実施

 2015年1月24日(土)午前9時〜午後5時まで、大阪の某病院で副師長さんクラスの方々60名を対象に「ファシリテーターの役割と技法」と題して研修を行ってきました。
 朝5時に起床。午前6時過ぎの地下鉄に飛び乗り、午前6時35分発の新幹線で京都へ。京都駅から乗り継ぎ会場の病院に入りました。朝食は、新幹線の中でコーヒーとサンドイッチ。病院近くでコーヒーブレークで時間焼成をして、朝8時30分に会場である病院に入りました。
 講師控室にて少し挨拶して、会場に入ると、60人余の看護師さんたちの熱気が熱くすでに感じられる雰囲気でした。
 挨拶から簡単な一日の流れを説明して、早速グループごとに「今の気持ちは?」「今日学んでみたいことは?」の2つから自己紹介をかねてチェックイン。その後は、津村の常套的問いかけの「あなたはどんな体験をしましたか?」を記入。個人の体験をふりかえる3要素:行動・思考・感情の視点から説明し、「自分をマネジメントすることの大切さと視点」のお話をしました。最近は、ファシリテーターの大事な態度とスキルには「自分をマネジメントすること」が重要であると考えています。私の特徴、パターンを理解することと、そのパターンから抜け出せるようになることの大切です。これは、E.シャインのO-R-J-Iモデルと関連してくるのです。特に、状況をどのように観るか、その状況から何を感じ、そしてどんなふうに判断をして、働きかけるか、この一連の流れをしっかりとモニターできるようになることも、この行動・思考・感情の視点から自らをマネジできることと関連しているのです。
 午前の後半は、グループの状況を観ることと、グループの中で自分がどのように動いたり働きかけたり、また周りのメンバーから見られているかを把握するためのグループワークを行いました。問題解決実習「ナースをさがせ」を実施し、ふりかえり用紙に記入後わかちあいをしっかりおこなってもらいました。その後は、11グループありましたが、すべてのグループから気づきや学びを語ってもらい、それぞれにコメントを加えながら学びを深めていきました。
 コメントの時間が結構かかり、昼食が少し遅目の12:40頃から13:30まで。午後の部がスタートして、「ファシリテーター実践トレーニング」と題して、それぞれファシリテーター役、オブザーバー役、メンバー役を決めて、2回ほど討議とふりかえり用紙記入&わかちあいを行いました。1回めのスタートの前には、ラボラトリー方式の体験学習とはといった定義と体験学習の循環過程の話と、Reddyのプロセス・コンサルテーションのロードマップの紹介をヒントに実習をやってもらいました。
 2回めは、「効果的に会議を進めるためのヒント」といった資料を配布し簡単に説明して、討議とふりかえりを行ってもらいました。1回めは、「一生看護師を続けるために必要なことは?」2回めは「ファシリテーターとして大切なことは?」というテーマでディスカッションを行ってもらいました。かなり充実した話(コンテント)とファシリテーターのありようを巡ってのふりかえり(プロセス)を体験していただけたのではないかと考えています。
 午前の前半は、「自分をマネジメントする」、後半は「グループを観る&グループの中の自分の理解」、午後は「グループ活動をファシリテートすることを実践から学ぶ」といった構成で考えてみました。特に午後の後半の活動を通して、ファシリテーターという体験を繰り返しながら学ぶという態度の育成と必要性を理解していただけたなら幸いです。
 依頼を受けてから、今年のはじめには、参加者60名の現状と研修への期待がたくさん書かれた資料が送られてきた、かなりプレッシャーがありましたが、なんとかテーマに近づくことができたのではないかと思います。また、アンケートと、今回の学びをどのように現場に活かしたかのレポートが届くはずなので、とても楽しみにしています。
 これらの流れと資料類を一度まとめておこうかと考え始めています。


2015年1月22日|

先日(1月19日)某企業訪問で考えたこと

 今週の初め月曜日(2015年1月19日)某企業を訪問する機会がありました。2015年はいろいろな場面で関係が深まりそうな企業です。
 3つほどのミーティングを続けさまに行ってきました。
 一つは、マネージャー6人の方との面談。OD診断を受け、組織を改善していこうと意欲にあふれる6人の方々と、今何を課題に感じたり、何を学んでみたいと考えているかなどを聴かせていただくミーティングでした。津村の簡単な自己紹介からスタートして、一人ひとりの今の気持ちや状況を話してもらいました。その話に合いの手を入れるように、津村の知っていることを語るという、勝手気ままなミーティングになりました。プロセス・コンサルタントしては、もう少しクライアントの話を聴かなければいけないのでしょうが・・・。性分です。性分で片付けていいのか分かりませんが・・・・。
 大きな課題や悩みは、「各部署の会議があまり積極的に進められない」、「重い雰囲気になってしまう」、「部署の中でのメインテナンスに偏り、パフォーマンスの機能が足りないのではないか」、「一人で動いてしまうのではなく、部員と連動して動く、動かすことができていない」「ファシリテーター、ファシリテーション、コーチング等名前は聞くが、充分に理解できていないのではないか」、「マネージャーとしてどのようなリーダーシップをとればいいのか?」「管理職は何をすればよいのか?」「出来事を概念化する能力がほしい」など、たくさんのお話を聞かせてもらいました。
 その話を聴きながら、合いの手のように、「ファシリテーターの誕生(Tグループの誕生、ベーシックエンカウンターの誕生)からのファシリテーターと会議進行のファシリテーターの振り幅について」「会議に入るときのチェックインの機能と実施のおすすめ」「AIアプローチの誕生と基本的な考え方」「社会的相互作用の循環過程(CPSI)」など、話をさせていただきました。会議のファシリテーターに関しては、堀公俊さんの著作の紹介もして、次のミーティングまでにいろいろ一人ひとりがご自身で試されて、その報告を聴きながらミーティングをすることになりました。
 最初の予定は、情報収集をして、何か研修を組み立てて実施すると言うことでしたが、お話をお聴きしていると現場の事柄をそのまま扱えるようなミーティングがよいのではないかと思い、こうした提案をしました。こうした形のアプローチも一つのODコンサルタントの仕事といえるのではないかと思っています。ただ、このような体験は、実は津村は初めてで、どきどきしながらもワクワクしています。何がどのように変化していくのか?ともに変化を試み、組織の活性化を定着する試みをすることに対する、ちょっとした津村なりの挑戦です。
 その後、2つめのミーティング。ラボラトリー方式の体験学習を用いたグループプロセスからわたしやグループを理解する研修プログラムを、東京で実施するためのミーティングです。ご要望としては、企業のマネージャーを対象にするといった、対象を特化したプログラム内容を期待されているということでした。確かに、これまで幅広く、一般社会人を対象にラボラトリー体験学習を実施してきた身としては、新鮮な視点です。4月の下旬にある「プロセスから学ぶグループとわたし」(4月25日・26日)をマネージャーのグループ・マネジメントのためのというのを冠した内容に挑戦してみようかと考えた次第です。すぐに影響を受けやすい、私としては、若干内容を、上記の最初のマネージャーとのミーティングの影響を受けて、方向がぐっと絞られてきました。こちらも、見通しはないですが、興味はぐっとわき始めています。自分にこうした刺激があることはありがたいことです。
 そして、最後の3つめのミーティング。こちらはODN-Jの研究会でのTグループに関する話題提供の依頼でした。今年から、JIEL(日本体験学習研究所)では、Tグループを実施することになっていますので、こちらもお引き受けすることにしました。結構気軽にお引き受けしながら、いつものことながら我が首を絞めていることになるのでしょうが、フリーの身となって最初の年、できる限りのことには挑戦していきたいと考えています。
 読者のみなさま、よろしくお願いします。


2015年1月21日|

大学最後の授業ゼミを終えて

 ついに、大学での専任として授業、すべて終了しました。最後は、ゼミの授業でした。授業と言っても我がゼミはゼミ生が企画運営しますので、ともに時を過ごした感じです。ゼミ生は、変な表現ですが、正規のゼミ生(4年生11名)と、自主的参加のゼミ生(3年生と2年生10名)、学外からはFAJ中部の支部長までされた方が参加してくれました。その中でも学生が、最後に大きな輪になり、非構成のグループを企画しました。1時間の凝縮した時間でしたが、一人ひとりの思いのこもったメッセージが交わされました。その言葉にはそれぞれに対する感謝の気持ちがたっぷり詰まったものがありました。それを熱い思いで聴き合いました。
 その後、「握手会」と称して、全員がすべてのメンバーと一言メッセージと握手&ハグ。これが予定していた時間を通り越してたっぷりと時間を使いました。ちょこっと、20歳の成人式を迎えて2年生の男子学生にお祝いとメッセージをかねて、そしてみんなへのメッセージをかねて、河島英五の「野風僧」を歌わせてもらいました。
 最後に記念写真とFAJ中部支部の方より花束まで、津村はいただきました。感謝!!感謝!!です!!
 遅くなったけど、いつものように、南山大学正門下の「冬月」に直行、楽しいひとときを過ごしました。「冬月」さんからもお疲れ様の「ワインとシャンパン」をいただき、みんなで飲みました。すべてに感謝です。
 そして、いつものように家内に車で迎えに来てもらい、自宅に向かいました。家内から「おつかれさま!」と声をかけられ、そして「元気で楽しい学生たちに囲まれてよかったね!」といったような言葉を聴くと、じわじわなみだが・・・。本当に何かやり終えたような、幸せな気持ちをたっぷり感じながら、自宅に帰ってきました。
 そして、翌朝、アップしたFACEBOOKの写真や記事、またゼミ生がアップしている写真と記事を見ながら、それらへのコメントを読みながら、ふと何か安堵感が・・・。この肩の荷が下りたような感覚ってなにだろうと思うと、自分の中に、「学生にとって悔いのない学生生活を送ってもらうためには・・・」「学生が学んでいるなと実感がもてる授業を創るためには・・・」などと、いろいろ考えていたんだなと、日々、津村としてはそのプレッシャーを感じながら、過ごしていたなあと・・・そのプレッシャーから解き放たれたような気持ちから来ているのではないかとふと思った次第です。
 これから、一人ひとりが、社会人として、4年生として、3年生として、自分の未知を切り拓いていってくれるでしょう。その姿を応援しながらも、私自身が、これから新しい人生を切り拓いていく一人として、がんばっていこうと新たな決意をし始めています。
 4月1日の新しいスタートまでの残された2ヶ月あまり、学生との時間、津村に与えられた南山大学での環境の中で、精一杯やれることをやっていこうと・・・


2015年1月14日|

JIEL公開講座「プロセスから学ぶグループとわたし」の内容紹介

2015年度からJIEL(日本体験学習研究所)では、公開講座を充実させていきたいと考えています。
その第一弾として、ラボラトリー方式の体験学習を用いたグループ・ファシリテーションの基礎講座として「プロセスから学ぶグループとわたし」を開催します。これまで、南山大学人間関係研究センターで人間関係講座グループとして実施していたものをベースに、個人とグループのプロセスの理解を深めること、またそのプロセスに働きかけるファシリテーターのありようにも少しアプローチしながら、プロセスを通してグループと自分自身のありようを学ぶ講座にする予定です。
目安としては、以下のようなプログラムを考えています。ご検討されている方は、是非ご参加ください。実習を用いたグループワークの基礎体験になると思います。
日程は、2015年4月25日(土)10:00~18:00 26日(日)9:00 ~17:00です。
お申込は、こちらのWEB↓からお願いします。
      http://www.jiel.jp/
講座のファシリテーターは、津村と、JIEL研究員のチームで担当します。
学習目標
◎ラボラトリー方式の体験学習による学びの基礎的な考え方と具体的な進め方について体験を通して理解を深める
◎グループ・ワークをおこなう過程で生まれるプロセス(メンバーの参加の仕方、コミュニケーションのありよう、意思決定、リーダーシップなど)に気づく
◎グループ・ファシリテーターとして実践する際の自分のありよう(他者との関わり方、グループの中で自分の影響など)について、自ら気づくとともに、メンバー相互のフィードバックの授受を通して、学ぶ
学ぶ領域
Ⅰ.「体験学習の循環過程」についての理解
Ⅱ.「コンテントとプロセス」についての理解
Ⅲ.「グループプロセスの諸要素」についての理解
Ⅳ.実習教材をグループワークの体験と学びの実感
(1) 情報紙を用いた問題解決実習
(2) コンセンサス実習
(3) 創造的な活動実習
(Ⅴ.「プログラムのデザイン」について理解)
プログラムの流れ
第一日――――――――――――――――――――――――
あいさつ
導入:このセミナーのねらいと流れの説明
実習1「わたしの窓」
 ねらい:お互いを知る/ねらいを明確にし共有する
 「コンテントとプロセス」を理解する
 (場合によっては)「体験学習の循環過程」のミニレクチャー
昼食
実習2「問題解決実習:ハッピーファーマー」
 ねらい:体験から学ぶことを体験する
     グループで問題解決をする過程で起こるプロセスに気づく
 ミニレクチャ「JOHARIの窓」&「フィードバックの留意点」
第二日――――――――――――――――――――――――
 グループでチェックイン
 ミニレクチャー「グループプロセスの諸要素」
実習3「ブロック・モデル」
 ねらい:グループの中での自分の働きについて気づく
     フィードバックを通して、個人やグループの成長に取り組む
 ミニレクチャー「タスクプロセスとメインテナンスプロセス」
実習4「コンセンサス:プロジェクト・チーム」
 ねらい:グループでコンセンサスを得る過程で起こることに気づき、意識的に働きかける
実習5「現場に向けて」
 ねらい:現場に戻っていく自分をイメージし、このセミナーで学んだことを確認し、日常で実践する課題を明確にする
ミニレクチャー「プログラムのデザイン」について
終了
参考テキスト
津村俊充 (2012). プロセス・エデュケーション~学びを支援するファシリテーションの理論と実際~ 金子書房
――――――――――――――――――――――――
関心をもっていただけましたら、幸いです。
こちらのWEBをご覧ください。
http://www.jiel.jp/


2015年1月8日|

ラボラトリー方式の体験学習の実践者になるために

 津村自身、1977年4月に非常勤として南山短期大学人間関係科に務め、2年後に常勤講師となり、先輩諸氏の動きを見よう見まねに習ってきたところがあります。
 特別体系だって学んだ訳でもありません。大学のスタッフ間、同僚間で学びあってきたといってもいいでしょう。
 今、その環境の維持が難しくなってきている中で、どのようにラボラトリー方式の体験学習の実践者が育つ環境を創り出すかが津村の課題と感じて、これからの5年×2=10年を過ごしたいと考えています。
 まずは、ラボラトリー方式の体験学習のプログラムを構成する要素、これはNTLにおいても、また私自身もその流れを汲みながら以下の4つの要素を話させていただいています。
 ①集中的な対話のグループ=Tグループ(Tとは、トレーニングの略)
 ②実習を用いた学習体験=実習のデザイン&実施とふりかえり
 ③小講義=ミニレクチャーと称したりして、理論やモデルなどの提供
 ④質問紙等道具の活用
 ①は、JIELでは、「Tグループ」と「Tグループ・ファシリテーター・トレーニング」として開講予定。すでに何度かFACEBOOKはじめブログなどでもご案内済みです。
 ②は、JIELでは、ラボラトリー基礎講座として「プロセスから学ぶグループとわたし」、「プロセスから学ぶコミュニケーション」というタイトルで開催します。ぜひ、ご参加ください。そして、実習実施を主たる仕事とするファシリテーターとしては、「プログラム・デザイナー・トレーニング」、「実習実施ファシリテーター・トレーニング」、「実習づくりトレーニング」の3本立てのプログラムを準備しています。
 「プロセスから学ぶ」グループとわたし、コミュニケーションのシリーズは、まさにプロセスから学ぶ体験をしていただくことを目的としています。一参加者として、プロセスに気づきプロセスから学ぶ体験をしてください。
 「プログラム・デザイナー・トレーニング」では、実習を用いたプログラムの流れや各実習の実施に際しての留意点などを体験的に学びます。
 「実習実施ファシリテーター・トレーニング」では、既存の実習を用いて、実習のプレゼンテーションから、実施、ふりかえり、小講義に至る一連の流れについて、体験を通して学びます。
 「実習づくりトレーニング」では、実習そのものをクリエイティブに創り上げる体験をするプログラムです。
 どれも、魅力的と思われますので、ぜひご参加ください。
 その他にも、いろいろとラボラトリー方式の体験学習の実践者養成プログラムについては、考えていますので、今後ご紹介をしていきます。


2015年1月7日|

Tグループのファシリテーターを養成するためのトレーニングを始めます!!

本日(2015年1月7日)FACEBOOKに掲載した「第1回Tグループ・ファシリテーター・トレーニング」の紹介記事です。お読みいただき、ラボラトリー方式の体験学習を継承してくださるメンバーになっていただければ、幸いです。
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 2015年度は、ラボラトリー方式の体験学習を用いたJIEL主催の公開講座を展開して参ります。
 一つの私どもの活動の中心(コア)のプログラムは、Tグループ(Tとはトレーニングの略)です。Tグループとは、自分や他者、またグループに対する気づきとかかわりを豊かにする体験です。
 そして、コア・プログラムをさらに充実するためには、Tグループを運営するファシリテーション力を高めていく必要があると考えています。そのためには、様々なトレーニングが必要になります。その一つが、TオブT(トレーナートレーニング)と言われるものです。
 TオブTは、ファシリテーター役、グループメンバー役、オブザーバー役を交互に担いながら、グループプロセスへの気づき(着眼点を広げ)、そのグループプロセスに働きかけるレパートリーを豊かにするためのトレーニングです。
 このトレーニングは、古くは、JICE(立教大学キリスト教教育研究所)で日本では行われ、SMILE(聖マーガレット生涯教育研究所)や南山短期大学人間関係研究センターなどで開催されてきていました。今日では、南山大学人間関係研究センター主催で、隔年で開催されています。今年(2015年)は、開催の年で、今年は8月下旬に予定されると思います。
 それらの流れを汲みながら、JIEL(日本体験学習研究所)では、「Tグループ・ファシリテーター・トレーニング」という講座名で今年から毎年実施の計画を立てました。今年は、9月の連休に予定しています。下記のURLをご覧ください。
 できる限り、NTL(National Training Laboratories)のラボラトリー方式の体験学習を大切にしながら、参加者の皆様方と丁寧に学ぶ機会を創りたいと考えています。そのために、グループは、1つのグループだけの実施を考えています。最大で12名。スタッフは、3名のスタッフがつき、できる限り多角的に学ぶことをモットーとしたいと考えています。
 参加資格は、5泊6日のTグループに参加いただいた方を優先的に、また、今後私どものTグループへの支援をしていただける可能性を秘めるために、JIEL主催のTグループ参加者を優先的に、ご参加いただきたいと考えています。
 長文になりましたが、どうぞJIELとともに、ラボラトリー方式の体験学習を継承していこうと考えてくださる方は、JIEL「Tグループ・ファシリテーター・トレーニング」にご参加ください。または、その前提のJIEL「Tグループ」にご参加ください。
 お待ちしております。
http://www.jiel.jp/index.html


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