大切にしている言葉、それは「気づき」
あるテレビ番組の中で、いろいろなプロフェッショナルな人たちが自分を支えてくれた言葉の数々を紹介していました。
その中で、義肢装具士の林伸太郎さんの言葉に私は強く惹きつけられたのでした。
彼が自分に自信が持てなくて、人とあまり関わりが持てなかったときに、大切な人から送られた言葉が「気づきが、大切だよ」だったそうです。
その当時、林伸太郎さんは「気づき」という言葉があまり聞きなれない言葉であり、少しずつ気づきの意味を考えるようになったそうです。
私は、普段の生活の中であまりにも「気づき」という言葉が当たり前すぎていました。だから、その言葉に戸惑う人やどんな意味があるのか考えている人がいることがまず驚きでした。
その後、彼が人とのコミュニケーションが苦手で始めたことが、まず、観察することだったそうです。
観察して、いろんなことを気づくようになってそれを徐々に人に伝える。
人に伝えるとそれが自分に返ってくる。
その繰り返しで自分というものが分かってきたそうです。
―「気づいて、伝えて、自分を知るというか。人と向き合う怖さを和らげていった」―
その彼の言葉が私は非常に印象的であり、さらに「体、全部で気づいていく」、「‟気づき”って言葉を意識するとすべてそこがスタートだよ」と言っていました。その言葉に私は何気なく使っていた「気づき」という言葉の新たな一面を与えてもらいました。