2023年6月に医療・福祉従事者向け「自分を大切にした人間関係づくり講座」を企画中

今年の3月末日でJIELが閉所することになることは、このホームページでもお伝えしていますが、私は、2006年から研究員として活動してきたことを生かして6月17日(土)と24日(土)10:00~16:00予定で表題の講座を開催する予定です。

私は、これまで看護専門学校で「人間関係論」や病院での「コミュニケーション研修」「リーダーシップ研修」、看護管理者の「看護マネジメント」をおこなってきました。その中で、感じてきたことは看護現場で一人ひとりにすごく力があるのに、「自分に自信を持っていない人」や「人に助けを求めることは苦手」など、すごく生きづらさを抱えて仕事をしている人をみてきました。

本当には、輝く力を持ちつつも、人からの評価や問題を起こさないようと力を出し切れていないと感じた事がありました。医療では、長年問題解決思考を大切にしてきました。現在でも現場で起こるさまざまな課題を改善するためには問題解決思考は大切です。しかし、そればかりをしているとダニエル・キムの成功循環モデルで紹介されているように「結果の質」が重視されるために創造的なケアの提供は起こりにくくなります。そればかりか、「関係の質」も悪くなりがちです。しかし、「関係の質」を高めることで目的意識が高まり主体的になり「思考の質」も建設的なり、「行動の質」も挨拶や声掛けが前向けになり、自由に発言することができることにより、成果も上がります。その循環を高めることができるのは、ラボラトリー方式の体験学習だと思います。JIELが安心・安全な場づくりに心を込めてきたことは、まさしく「関係の質」を高めることを大切にするためです。講座を企画する側も、受講する側も一緒になって安心な場づくりを目指し、自分を素直を出しても、お互いに認証される環境に身を置き、「体験学習の循環過程」を何度もサイクルを回すことでみんなが笑顔になっている姿を多く見てきました。

また、看護や福祉の現場は、寄り添うケアを求められますが、自分のことは二の次になってしまいます。でも、本当は自分が一番大事されることが必要です。2020年の「COVID-19」のパンデミック以後医療、福祉は、今まで経験したことがない過酷で、何が正しい事なのかもわからないような状況の中で試行錯誤の連続で勤務してきました。様々な規制のある中で、自分の生命の危機を感じながらも必死で日々を過ごし、できることを考えケアをしてきたと思います。そのような医療や福祉の従事者のための「自分を大切にした人間関係づくり講座」を企画実施していきます。

6月の2日間はそれぞれ別々でも、連続して受講してもいいような内容にしていきたいと思っています。

3月末までには詳細がわかるようにしていきますので、興味関心をお持ちの方は是非、JIELのホームページのチェックをよろしくお願いいたします。

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