小さな幸せ
おかげさまで、忙しい日々を過ごしています。私は専門学校の教員なので、学生に授業をするのが仕事です。今年は夜間部が開講したので、単純に昨年の2倍の授業をこなさなければなりません。当然帰る時間も遅くなります。授業をするにも準備が必要です。昨年と全く同じ内容では進歩がないし、社会情勢は日々変化するからです。新聞を読んだり関連する書籍を読む時間もなかなかありません。やらなければならないことをこなすことで精一杯の毎日を送っていると、楽しみなのは夏休みぐらいなものです。「早く夏休みにならないかな〜」小学校低学年の子どものようなことを思っています。夏休みまで1か月半。やることはやらなければ終わらないのでやるしかないのです。アップアップしながらも…
人のことがうらやましくなります。旅行に行ったとか、新しくできたレストランに行ったとか、友だちと飲みに行ったとか、おいしいものを食べたとか…特にフェイスブックを見ていると「いいね」を押しながらも、なんともやるせない気分になります。もちろんフェイスブックに投稿する内容はその人の生活の一部分なのですが…。こんなにぼやいてばかりの自分も嫌になります。前向きに楽しく、今の状態をとらえられるといいのですが、元来私はネガティブ思考のようです。
「毎日の生活の中でささいなことでも幸せを見つけていける人になりたいです」
これは私が小学5年生の時に夏休みの宿題で書いた『大草原の小さな家』の読書感想文の最後の一文です。ふと先日思い出しました。『大草原の小さな家』の主人公ローラの一家は貧しいのですが、実に豊かで楽しそうな生活でした。屋根裏部屋とかお母さんのつくるふかふかパンとか、クローバーの王冠とか、日曜は一家でおしゃれして教会に行くとか…私の憧れでした。経済的な貧しさの中でも幸せかどうかを感じるのは、結局自分次第ということを子どもなりに読み取ったのでしょう。しかし、なんでこの文章を思い出したのか?よく分からないのですが、小学5年生の私から今の私への忠告のようにも感じます。小さな幸せを意識して見つけていくと、案外毎日は楽しくなっていくのかもしれません。