ひとときの変化
ある勉強会でよく会う方が、1年前は妊婦だったのに今は子ども連れでいらっしゃいます。お子さんは会うたびに大きくなり、生後半年以上経った今はハイハイが上手です。頬が赤く健康的で、みんなの視線を釘付けにするかわいい笑顔が魅力。そんなお子さんの成長を見ていると、自分はこの1年間で何が変わったのかな、と思わず反省してしまいます。
昨日は母が人工関節を入れる手術を受け、夜、病院へ術後の様子を見に行くと大変痛がっていて心配になりました。痛みどめの点滴を使用規程ギリギリの頻度で使っても収まる気配がなく、途方に暮れる気分でした。とはいえ、私が心配に明け暮れても母の回復とは関係がないので、今日は朝から大学で仕事をして、夜8時頃に再び病院を訪ねてみました。
すると、昨日は身動きもできず、ひたすら痛みを訴えていた母が何とベッドで半身を起こしていたのです。今日は普通に話すことができ、買っていったヨーグルトを「おいしい」と言いながら自分で食べてくれました。たった1日でこの変化は驚きです。しかも、病院の食事はとてもおいしく完食したと言います。人間の強さ、生命力を感じました。
人が生きること、生きる力は素晴らしい。日常の目先のことに追われていると、そんなことを忘れてしまいがちですが、今日は母の変化を見てうれしく思うと同時に、自分にもこういう力があるのだと思いました。生きる力を大切にしたい。日常の出来事や一つひとつの体験をもっと味わい、楽しんでいきたいと思いました。