コミュニケーションは人間関係
JIEL公開講座でおなじみの星野欣生先生は、「コミュニケーションは人間関係です」とよく言われます。私は初めてその言葉をきいたとき、「言われてみれば、本当にそうだ」と納得しました。心の中でどう思っていたとしても、現実のコミュニケーションがよそよそしいものであれば、人間関係もよそよそしいものでしょうし、コミュニケーションが丁寧で受容的であれば、安心できる人間関係が築かれていくでしょう。
私はJIEL公開講座で「アサーション・トレーニング」を担当しています。アサーション・トレーニングは、自らの気持ちや考えを正直に、率直にその場に合った適切な方法で表現するためのトレーニングです。それはコミュニケーションのトレーニングであると同時に、人間関係を築くためのトレーニングでもあります。攻撃的な表現ばかりしていると、相手を脅かしたり、防衛的にさせたりして、敬遠されるかもしれません。逆に従順に他者の意見や意向に追随してばかりいると、対等な人間関係を結ぶことが難しくなってしまうこともあり得るでしょう。まさに、コミュニケーションは人間関係なのです。
私はコミュニケーションに正解はなく、多様であっていいと考えています。しかし同時に、人は誰もが他者と対等な存在だとも考えているので、自分が人と対等にかかわるための知識やスキル、トレーニングは多くの人とともに学び、実践していきたいと思っています。
今年の「アサーション・トレーニング」は、5月3・4・5日の3日間。全くの基礎から事例を扱う演習まで行いますので、「アサーション」という言葉を初めてきいた人の参加も歓迎します。ただいま、参加者募集中ですので、詳細を次のURLでご覧の上、ぜひお申込ください。
https://jiel.jp/wp2/kouza-mizuno-assert2014.htm