NVCとIFS(Internal Family System/内的家族システム)

 後藤 ゆうこ (Yuko Goto)さん、後藤 剛 (Go Tsuyoshi Goto) さんのNVCをベースにしたIFS(内的家族システム)の2日間講座にて、自分の中のさまざまなパーツに向き合い、対話するワークを行いました。

 それを通じて、改めて「自分」というシステムが多声性によって成り立っていることを実感しました。一見、とんでもないパーツも、すべて私自身(セルフ)に貢献しようと全力を尽くしてくれていることがわかりました。

 そこで思ったのは、白か黒かではない曖昧さの許容が大切だということ。声の大きいパーツに肩入れすると、私(セルフ)は簡単にそのパーツにブレンドしてしまい、その他のパーツを遠くへ追いやってしまいます。すると、単一のパーツに支配され、極端な行動や態度をとることに。たとえ同感できるパーツに対しても同一化せず、適度な距離感を保つことで、私(セルフ)を乗っ取られることなく、他のパーツの声も聞くことができる多声性を維持できます。

 何だかビックリするくらい自分の内側の内的家族システム(IFS)は、外側の人間関係と同様の法則に則って動いているんだなと思いました。

 さまざまなパーツの声が私自身(セルフ)の推進力になったり、抑止力になったりして、その均衡がとれるところに現状があるというのも、K. レヴィンの「力の場の分析」の通り。

 2日間の最後には、自分の気になるパーツを線や図形で描いて外在化し、パーツの声を聴くワークを行い、何と外在化の威力まで実感!一人の人間の中で起こるパーツの主張や他のパーツ、セルフとの影響関係を外在化することで、シフトが起こるのです。これには驚きました。