種から芽が出て・・・
被災の状況が日々明らかになって本当に痛ましい思いがしています。
メディアや知り合いを通した形で見聞きしているばかりですが、
本当に心よりお見舞い申し上げます。
先日、研究員のメンバーと高校に伺いました。1年前にも研修でお伺いした高校です。昨年はJIELの研究員が研修を実施しましたが、今年は先生方が事前に体験し、ファシリテーターとして生徒さんへの研修を担当しました。
各クラスごとに実施し、生徒一人ひとりの様子をふまえたかかわり、普段の様子を知っている先生だからこその声かけなど、身近な距離感の中で実施されていきました。生徒さんたちも普段の授業とは違った体験をグループで取り組みながら、「できた!」という実感や一歩踏み出して行動する姿が見られました。見覚えのある生徒さんが1年経過して随分しっかりしている様子もありました。
ふりかえりの中で、同じグループの仲間への気づきを言葉で書いて、渡し合うということをしました。ふりかえりやわかちあいは、大人でもなかなかうまく表現できないものですが、具体的に書いている生徒も多くみられました。
昨年の研修から一つ一つ積み上がった片鱗をちらほら見ることができて、その蓄積や変化をうれしく思いました。窓口になってくださった先生や理解のある方々のお力によるもの。種から芽が出るような、そんな息吹を感じながら、体験学習がさらに定着していくお手伝いができたらと思いました。
一つ一つの取り組みが積み重なって広がっていくことを実感できた1日でした。