Tグループ、1週間後の雑感
本当は2月に行われたTグループの間にアップできたらよかったのですが、Tグループが終わって1週間の今、ここにあげてみようと思います。Tグループに参加された方も、Tグループに関心や興味がおありの方も、はたまたTグループってなに?という方も、だから何?といわれるかもしれませんが、お話しします。まぁ聞いてやってください。Tグループのスタッフは何をしているのか、のお話です。
今回の2月のTグループの例です。私たちスタッフは前日の16時に集合します。なぜ前日に集合するかというと、それには深い意味がある、と私は思っています。
まず、スタッフルールで環境と整えます。事前にクロネコヤマト便で2個、多いときですと3個、清泉寮に送ります。その中身は全体会で使うだろう(使わないかもしれない)さまざまな文具や素材であったり、夜のつどいで使うかもしれない音楽だったり、ブルーシートやコーヒーメーカーであったりします。それを開梱しクロネコ便で運べず、車でいっしょに運んだプリンター、パソコンから茶菓の類までを車からおろし、スタッフルームで開き、セットします。そんなこんなで時間は18時になります。
夕食後、集まったスタッフでプレスタッフ・ミーティング(プレスタミ)が始まります。旧知の人もいれば初めての人もいます。チェックインをしながら関係性をつくっていきます。それから今回のTグループのねらいをつくっていくのですが、2月の場合は相当の時間があてがわれました。19時にその話し合いが始まり、ねらいが定まったのは23時に近かったと思います。それはとても大切な時間だったと思います。もともと知り合っている人同士であってもこの時に会うのは、その時です。互いの思い、互いの気持ちが融け、自由さが増し、思いを共通のものにする時間。今回はそのために23時ころまで有しました。私個人としても今回ほど時間をかけてひとつのものにしていく過程を経験したことはなく、幾分萎え気味なところがあったのが正直なところですが、しかしだからこそスタッフがチームとして生成していくためには十分必要、かつ大切な時間だったと思います(その中で萎えている自分が恥ずかしいです)。
それでその日が終わりではありません。参加者の情報、それに基づくグループ分け、居室の決定、翌日の予定と役割の決定、全体の見通し、初日の日程、担当者の決定など、決めていると24時を過ぎていました。
Tグループ初日は9時からミーティングが始まります。参加者の皆さまの受け入れ、セッションルームやハンターホールの設定、お迎えの役割決定、参加者の皆さまにお配りするファイルの作成、通路の案内図の貼付など、それぞれがそれぞれで動きながら受け入れ態勢を整えます。そしてTグループが始まります。
Tグループ初日。できる限り皆さまがTグループ以外のことに気をとらわれないよう、気に留めないでいられるようにするのがスタッフの役目です(私はその期間のすべてがTグループであると思っています)。
初日の夜のつどいを終え、スタッフは9時30分ころからスタッフルームでミーティング(スタミ)をもちます。参加者の皆さまの状況、全体会や夜のつどいの報告、それぞれのグループのセッションの様子などを交わし、参加者の皆さまのことを想像しながら翌日の予定を話し、決めます。Tグループのセッションを何回もつか、全体会をいつ、どういった内容にするか、といったことを中心に、夜のつどいも含めその担当者を決めます。そうしていると23時は過ぎています。担当者はその後コミッティをつくり、翌日のための資料づくりや備品の用意などをします。スタミは23時過ぎに終わりますが、コミッティはこの準備をしてその日を終えますから、遅いときですと1時や2時になったりします。
この2月のTグループを見ると、スタッフで当日に風呂に入った人はほとんどおらず、ほぼ全員が翌朝に風呂に入ったようです。確かに寝る前に一杯やっている、という時間もあったのですが、スタッフの中にはQPゴールドを飲んでいる人もいました。確かに体力勝負のスタッフだったように思います。
こんな日が終了日前日まで続きます。最終日は今度は梱包し、発送のための準備をします。参加者の皆さんを送り出した13時30分後、ポストスタッフミーティング(ポストスタミ)をし、当日のこと、その回のTグループ全般のことを出し合い、およそ15時過ぎに解散となります。
私はここでお伝えしたかったことは、スタッフが懸命になってTグループに向けて取り組んでいることを訴えたいということではありません。スタッフはスタッフのスタッフとしての“Tグループ”をつくるということが求められているのではないか、と私は思います。それは集まったTグループのスタッフがTグループを生成し、形成していく、その中でスタッフ間のやりとりやかかわりを通してスタッフとしてだけではなく、Tグループ全体の一メンバーとして参加者の皆さまとともにこのTグループを成していく、その起点と経過と終焉の中にいる、そこにスタッフの成長があり、グループを成長させていく一メンバーとしてのスタッフのありようがある、そう思っています。