FTS(ファシリテータートレーニングセッション)
集まったのは、M3が1名、M2が2名、M1が6名、そして現役学部生が4名の13名です。FTSが始まりました。
大学院の授業で学部生に声をかけるのもすごいことですが、2泊3日の時間と宿泊費用を納めても参加しようとする学部生にも頭が下がります。また、この4名が元気がいい。こうした授業の構造に初めて参加する人がいることもあり、活きのいい学部生を活かそうという思いがあったと思いますし、学部生にとっても社会人の間でもまれる経験を味わってもらおうという考えもあったのではないか、と思います。
ファシリテーション・トレーニング・セッション(FTS)という実践的な授業が、他の大学院でも行われているかどうかはわかりませんが、知識だけでなく、行動や思考や感情にも刺激や変容をもたらすような内容の授業はそう多くはないのではないか、と思います。他の2人と合わせて今年で3年目となる小姑・小舅は、今年も健在です。
10セッションのファシリテーター役とオブザーバー役を決めます。50分のセッション、25分のふりかえり用紙記入、1時間のフィードバック(クリティーク)タイム、これが朝から夜まで3日間で10セッション。とくに初めてファシリテーターを体験する院生の方には不安と緊張の連続ですが、小舅にとっても毎回のセッションの記録を取り、その後にフィードバックをする、という“苦行”です。
“苦行”ではありますが、苦役ではありません。苦悩はありますが、苦痛ではありません。小舅は小舅なりに“今、ここ”にいて、体験学習の循環過程を回そうと中性脂肪を燃焼させて知恵熱をあげます。
そして人は、最善を尽くしている。その人は、その人の最善を尽くしているから、技術や経験の多さだけではないものが伝わり、伝えられ、それが総勢17名のグループの変容を、成長を創っていく。Tグループとしての非日常のセッションは、そこから飛び立ち、半日常の17名の関係性を深化させる。そこのダイナミックスが好きですし、日常へ飛び込んでいく確信と勇気と希望へとつながっていくのだろう、と思います。
ボスにとっては、これが最後のFTSになるかもしれません。最後に涙の粒が光るのは、鎖骨にあるチタンの疼きだけではなかったと思います。履修した皆さんからカードをいただいたのも、初めての体験でした。「話し終わった後のドヤ顔と、オブザーバーなのに反応しまくるところがおもしろくてすきです(笑)」って、どんなんや、ひな!(ドヤ顔)。