ファシリテーション・セミナー

 3910日、16日と17日の2週の土日で行われた“第02回ファシリテーション・セミナー” が終わりました。ご参加いただいた皆さま、ハードな土日の連続でしたが、ありがとうございました。日程的に参加はむずかしいとご連絡いただいた皆さま、またの機会にお会いできることを楽しみにしています。

 この“ファシリテーション・セミナー”は、ラボラトリー方式の体験学習のファシリテーターを他の参加者を対象に実際にやってみる、そしてフィードバックをもらう、という構成で行われました。実際に仕事として研修で体験学習を使っている人もいれば、直接仕事とは関係ないがファシリテーター体験をしたいという方もいらっしゃり、東京や大阪から泊まりがけでお越しいただいた方もいらっしゃるという、バラエティに富んだメンバーであったことも豊かな学び合いの場に一役買ったものと思います。

 体験学習に限らず、とくにプロセスを取り扱うファシリテーションを学べる場はそれほど多くはないのではないか、と思います。体験学習は、構造化された形をとりますので、ファシリテーター役になった人は、ねらいの策定、実習の選択、ふりかえりの内容の検討をし、ファシリテーターとしての働きかけ(介入)を体験的に試みることになります。その後、他の参加者からフィードバックを受けるので、ファシリテーター役の人にとってその構造自体が体験学習の循環過程をとっているともいえます。

 今回のこのセミナーの意味のあるところは、ただ単に「体験学習のファシリテーター」を体験し、その資質を向上させるということばかりではないだろうと思います。構造としては体験学習の形をとりながらも、かかわりとしてプロセスを扱うファシリテーションを学ぶ、そのことはそれを職業とする研修の講師の皆さんばかりでなく、その他の職業や日常の私たちの生活においてもファシリテーションの視点をもって他者とかかわる、関係を築いていく、そのことにつながる、そのことに活きるファシリテーター体験でもあるのではないか、ということです。

 ファシリテーター体験をすることは、勇気がいります。チャレンジをします。いろいろなフィードバックをもらいます。ファシリテーター役の人ばかりでなく、フィードバックをする参加者の人たちも自己開示をしながら共にファシリテーションを学んでいく。そのプロセスが素晴らしい。

参加している人たちが気づいたり、相互に学び合う安心安全な場をどう守っていくか、それがホストであるファシリテーターの私の役目であり、私自身も今回の体験から多くの気づきや学びを得ることができました。感謝!