日間賀島

日間賀島に行ってきました。

合宿で行きました、けっして遊び目的で行ったのではありません(一応)。

 

河和から高速船で約20分。着いたのは日間賀島東港。初めての上陸です。

宿は西港のそばにとってあるので、移動しなければなりません。周囲約6キロの島です。歩けない距離でもありませんが荷物もあることだし、宿に電話して迎えに来てもらうことにしました。

と、なにやらマイクロバスが停車。ぐるりーバスと書いてあるバスの運転手さんに「西港に行きますか?」と尋ねると、「サンセットビーチね」。

乗り込みます。「いくらですか?」と聞くと、「いくらって、気もちだよ」。日間賀島のバスは、気もちで走ります。

バスの中は地元の人や観光客でいっぱいです。都会のバスの静けさとはほど遠い、話し声の絶えないなかをバスは島をめぐります。もしサトウキビ畑でもあったらここは沖縄か?と思うような雰囲気です。

やがてサンセットビーチに着き、“気もち”を納めてバスを降りました。

 

仲間の一人が子どもを連れてきています。小学校4年生です。

夕方になり、いっしょに風呂に行くことになりました。風呂に行くといったって、おとなしくしているわけがありません。すべてが遊び場です。こちらが頭を洗っていれば、シャワーをかけてくるので応戦しなければなりません。「頭を洗え」といったら、シャンプーで固めた髪で角をつくります(昔は鉄腕アトムだ!とよくやったものですが、今は…)。洗い流す段になったら、今度はシャワーを使わず洗面器にお湯をためて自分の頭をそのなかに突っ込む、まわりにお尻が丸見えだろうが知ったこっちゃない。頭を洗い終わると、洗面器のお湯を換え、今度は足を入れて足湯状態。

「身体を洗え」。手の平にシャンプー、トリートメント、ボディソープの液をのせ、コネコネしてから身体じゅうに塗り始めた。「身体はボディソープで洗うんだよ」というと、「だってこうしたほうがにおいがいいんだもん」。

シャンプーは髪を洗うもの、トリートメントはダメージヘアに、ボディソープは身体を洗うもの、と知らないうちに決めつけている自分に対して、なんとこの“ガキ”は自由なことか(自由というより気ままなことか)。

なにかにしばられ、制約を受け(ていると感じ)、なにかを意識して気兼ねをし、身動きをとれなくしてしまっている自分。おだやかでなごやかな島の空気と“ガキ”のふるまいが、自分の気もちを少し解放してくれた島の一日。

 

ちなみに宿の人へ。風呂の脱衣場が砂だらけだったのは、この“ガキ”が海から戻ってそのまま脱衣場でパンツを脱いだからです。今までだまっていてすみません。