こなた、朝青龍~
今はどうかわかりませんが、アメリカのプロレスはいい役と悪役とのバトルでした。 悪役が反則をすると観衆は一斉にブーイング。しかし、それをかわして最終的にはいい役が必ず勝ちます。すると観衆は大喝采。ドラマの水戸黄門が浮かんできます。
先日、某紙の投稿欄に、大相撲は興行なんだから朝青龍が派手なガッツポーズをしても、懸賞金を左手でわしづかみにしてもそれくらいはいい、と出ていました。これは評価のわかれるところです。
横綱は土俵入りのときに注連縄を締め、拍手を打ちます。そもそも横綱とは神の依り代、すなわち神霊が依りつくもののことです。相撲そのものが神事であり、祭りとして奉納されたりもします。その横綱が土俵のなかでガッツポーズをするわけです。
70連勝を逃した双葉山は「いまだ木鶏足りえず」と言いました。これは、横綱としての自覚と品格によるものなのかもしれませんし、外国籍の朝青龍には所詮無理なことなのかもしれません。
しかし、ただ強ければそれでいいのか。
私には、ちょっと前のライブドア事件のホリエモンが浮かんできて、きっと今というのはこうしたことがあちこちで起こっている時代なんだろうと思えます。
もっとも朝青龍がいるからこそ観衆は大喝采をし、相撲の人気が維持されているのだろうとも思いますが。
がんばれ、朝青龍。