娘に会いに行く

私の娘は、今、カナダのトロントに語学留学しています。
私は、娘の妊娠が分かった時にいろいろな事情により、看護師を一旦辞めることにしました。
退職するときには、上司や先輩に辞めることを「もったいない」と言われました。その当時は、一度リタイヤしていまうと今までのキャリアを捨てることを意味していました。
でも、ある人から「看護師の代わりはいるけれど、母親の代わりはいないよ」という言葉を頂いて、退職をして5年間専業主婦をしました。
専業主婦だった5年間は、3歳の息子と生まれたばかりの娘との育児や慣れない公園デビューなど、それまで地域とのつながりのない看護師の世界からまったく違う世界に入った戸惑いを今でも覚えています。ただし、この経験は私にとってとても貴重なものになりました。
私にとっては、人生のターニングポイントの一つである専業主婦のきっかけを作ってくれたこと、思春期の頃、ことごとく私の嫌がることをして反抗しため、私はよくヒステリックに怒鳴り散らしていたことが昨日のことのように思い出されます。成長した娘のやることに対して私の葛藤は続いていました。
そんな娘が、英語が話したくて、海外で働きたくて、日本を飛び出して、誰もいない異国の地で一人頑張っています。とにかく娘に会いたくて、応援したくて、夫婦で娘に会いにカナダまで行ってきました。
はっきり言って親ばかです。自分でも本当に親ばかだなぁ〜とつくづく思います。でも、カナダでは普段話せないことを話すことができました。自分が
何に葛藤していたのか、何から逃げていたのか、3人で話しました。外国の雰囲気がそうさせたのだと思います。
最後に娘が「お母さんは、私のことをどう思っているかわからないけれど私はお母さんことが好きだよ」
娘からいろいろ教えられました。