看護師の人間関係トレーニング
私の大学院の後輩から、体験学習を職場(医療の現場)で広めたいが、なかなか思うように進展しないと言うことを相談されました。わたしにも同じような悩みがあり、自分の病院で人間関係トレーニングを行ないたいと思ってから、実際にできるようになるまでに8年かかりました。
最初、体験学習の講座に出席してから、この学習方法は、看護の教育に絶対必要だと確信し、南山大学大学院に入学したのは2004年でした。それから、体験学習を取り入れて、コミュニケーションの研修、ファシリテーション研修など、企画書を書き、看護部に提出して研修を地道に実施してきました。しかし、看護部の研修は、看護の知識や技術に関する研修や医療安全、看護倫理などの実務に関する研修が優先されて、人間関係トレーニングに関しては、なかなか実施されにくい状況でした。
なかなか、医療・看護の現場では、後輩のように思うように人間関係トレーニングが行なえない現状があるかと思います。でも、わたしは、看護の現場で体験学習を用いて人間関係トレーニングを広めてくれる人が居れば、できるだけ支援をしてきたいと思います。
そして、どれだけ、ニーズがあるか分かりませんが、看護師を対象にJIELで自主講座を開催できればいいなと思っています。