新入生
今年も新入生がやってきました。数日の新入生のオリエンテーションの後、そろそろ授業が始まりつつあります。たいていが20代の若者ですが、中には30代や40代の学生もいて、歳の違う人たちとどのように関わったらいいのか、お互いに様子をうかがっているようです。私にしてみたら、全員が年下なので若くていいなぁと思うのに、1歳や2歳の違いでどんな言葉遣いでどんな話をしたらいいかわからずに緊張しているのだそうです。毎年新しい出会いがあり、毎年クラスの雰囲気が違って、おもしろいものだなと思います。
私はクラスの担任として、オリエンテーションの初日に、学生たちに「お互いに言いたいことを言い合え、お互いの話をききあえる関係、風土を作ろう」と言いました。社会にはいろいろな複雑な問題がたくさん起こっているけど、まずはこのクラスから民主的な風土を作りましょうと。国家資格を取得したいと思って来た学生にしたらこのおばさんは何を言っているのか?ぴんとこないというのが正直なところだと思います。私自身は自分の思いを貫き、言葉と行動が一致しているかどうか、内省しながら日々学生たちと関わっていきたいと思います。個人面談で一人ひとりの学生たちと話をしていると、学生時代に傷つき精神的にダメージを負った経験があったり、身近に病気などで介護が必要な人がいたり、離婚や死などで家族を失ったり、必ずしも順調な人生を歩んできた人ばかりではありません。この学校を選んで偶然にも出会わせていただいたことに感謝をしています。