自分のからだは自分で守る
意を決して、今年の夏に手術を受けることにした。ここ1年以上も子宮筋腫をほったらかししていたので、おなかがせり出し、見た目にもわかるほどの大きさになったからだ。
病院に勤めていたくせに病院は苦手だ。病院というより医師が苦手だ。案の定、「ここまで大きくなってる人を久しぶりに見たよ」と大笑いする医師、かなり配慮にかけたことばをさらっと言う医師に出会った。全員がそうだとは言わないが、医師こそ人間関係トレーニングを受けた方がいいのではないかと思ったりする。こんな不愉快な思いをするくらいなら通院せず、このまま放置したくなるのだが、腰は痛くなるし、ちょっと小走りしただけで息が切れるし、体への負担が大きい。
子宮筋腫は女性にとってちょっと恥ずかしい病気のように感じる。インターネットや本などで調べると、原因は不明とはいいつつも、不摂生とか食べ過ぎの影響が大きいらしいと書いてある。確かにそうなのだ。食べすぎ、不摂生、思い当たるふしがありすぎる。ウイルス感染とか遺伝とかでもなく、自分が自分で作り出したものなのだ。とはいえでも不摂生したくしてしていたわけではなく、そうせざるを得なかったのである。自分の体や自分の生活は多少犠牲にしても、やらねばならないことを一生懸命こなしてきたのだ。そんな背景を知らずとなぜ医師は私を笑う?なぜ心無い言葉をはかれなければならないのか?
こういう怒りやネガティブな思いをためこんでためこんで表出しないことも筋腫を大きくしてしまう要因かもしれないなと思う。自分のからだは自分で守らなければならない。誰も守ってくれないのだから。早めに就寝すること、バランスのとれた食事、無理のない仕事量、嫌なことはできるだけ避ける、ネガティブな思いもアサーティブに表現する…身を守る方法を考えてたらいろいろ自分に課す事柄が多くなってしまった。ま、結局のところ、あんまり考え過ぎず、楽しく生活することがいちばんからだにはいいのかもしれない。