伝えたいことを語る言葉を持つ

 ある市の教務・校務主任の先生がたを対象に、アサーション入門「私もあなたも大切にするコミュニケーション」の研修を行いました。

 

 90分、1コマ分のお話とワークをして、今日は話しながら再認識したこと、実感したことがいくつもありました。なかでも後半、アサーティブになるためのアイデアとして、感情とニーズに注目するマーシャル・B・ローゼンバーグのNVCについて話していたとき、「人はありがとうとお願いしか言っていない」という彼の言葉が自分のなかでストンと腹に落ちたことは、私の小さな転機になったような気がします。

 

 おかげで最後は自分のニーズ、アイデンティティにつながって、その場しのぎの表面的な言葉ではなく、自分が今、伝えたいことをまっすぐに相手に伝えられる言葉を持つことこそ、自分を大切にして生きることに他ならないとお伝えすることができました。

 

 人が語る言葉はその人をつくり、その人の人間関係をつくります。だから、自分の人生を生きるために、自分の感情やニーズを表現する言葉をもつこと、他者の感情やニーズに関心を持ってかかわることは欠かせません。

 

 先週からJIELの受託研修が続き、今日はそのラストでしたが、ご依頼くださった先生のアサーションへの強い関心と温かなまなざしが今日の場をつくってくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。