つながりのコミュニケーション

先日、名古屋市千種生涯学習センターで女性セミナー「今までの私、これからの私」の第4回「アサーティブ・コミュニケーション」の講師を担当しました。それは昨年9月にこのブログでもご案内した全7回のセミナーで、毎回異なる講師が異なる角度から受講生のみなさんのご自身に関する気づきや学びを促進する講座です。1回2時間という短い時間でしたが、みなさんにロールプレイやワークシートをもとに意見交換していただく時間を交えながら、「アサーティブ・コミュニケーション」に触れるひとときを持ちました。
「アサーティブ・コミュニケーション」というのは、自分の気持ちや考えを正直に、率直にその場に合った適切な表現で伝えるコミュニケーションです。私、あるいはあなたのどちらか一方ではなく、私も、あなたも大切にするコミュニケーションで、攻撃的にならず、さりとて同調するだけの非主張的な態度にもなることなく、対等な人間関係を築くコミュニケーションであることが特長です。
……と少しだけ説明しても、何となく面白そうに思えるのが「アサーティブ・コミュニケーション」の魅力。今回は昨年、名古屋市女性会館(イープルなごや)で開催した5回シリーズの講座「アサーティブ・コミュニケーション」の評判をお聞きになった千種生涯学習センターの担当の方がご依頼くださったのですが、当日行ってみたら、その昨年の講座を受講された方も再び受講してくださっていて感激しました。仕事だけでなく、人もつながっていくのはうれしいです。
さらに、JIELの仕事ではありませんが、私が個人的に3年くらい前、名古屋にあるNPOバンク コミュニティーユースバンクmomoの「プロセスマネージャー養成塾」の一環として「ファシリテーション講座」という1日講座の講師を担当したことがありました。その際に受講してくださった愛知県教育委員会の方から研修講師のご依頼をいただき、当初はファシリテーション研修をご希望だったのですが、対象者をお聞きして「アサーティブ・コミュニケーション」のほうがよいのではないかと思い、ご提案したところ、どういう内容なのかという話になり、「実は12日に千種生涯学習センターで行うのですが」とお話ししたところ、その方も見学に来てくださいました。そして、ワークにもご参加いただき、実際の体験を通じて「これは面白いし、勉強になります」と内容も気に入っていただくことができました。
私たちの日常はそのとき、そのときの行動の積み重ねによって次の現実が生まれていきます。そして、どのようなコミュニケーションをとっているかによって、お互いの人間関係が形成されていきます。そう考えると、今の私にとってのアウトプットのひとつである講座や研修、授業を通じて、つながりが育まれ、新しい現実が生まれていくのは、とてもうれしいことです。そうそう、講座を通じて出会った方だけでなく、千種生涯学習センターの講座には、何と私の中学・高校時代の同級生も受講生として参加してくれました。「千種区在住で近いから」ということでしたが、彼女も「面白かった!」と言ってくれてうれしかったです。
講座では導入部分のみのご紹介でしたが、受講生のみなさんがこれから、ご自身の学びをどんどん広げていかれるといいなと思っています。私は受託研修・講座だけでなく、JIEL公開講座でも3日間集中の「アサーション・トレーニング」を年1回開催しています。「アサーション・トレーニング」はアサーティブなコミュニケーションを習得するためのトレーニングで、今年は7月18、19、20日の3連休に名古屋市天白区原にあるHCCで開催します。4月から受付開始ですが、現在も先行予約受付中ですので、これをお読みの皆様もぜひチェックして、早めに日程確保とお申し込みをいただけるとうれしいです。
※JIELホームページのトップページ 「ラボラトリー体験学習ステップアッププログラム」の一番下に「アサーション・トレーニング」として記載されています。https://jiel.jp/wp2