アサーショントレーニングを終えて
毎月7日のブログ執筆担当、水野です。
新年から忘れずに書いていきますので、よろしくお願いいたします。
今日は愛知県立大学看護実践センターにて、認定看護師教育課程のみなさんを対象に、アサーショントレーニングを行いました。
「アサーション」という言葉は日常ではあまり使いませんが、自分の気持ちや考え、意見を率直に、正直に、その場に合った適切な方法で表現することを「アサーティブ」と言い、それを実践するためのトレーニングを「アサーショントレーニング」と言います。
受講者が82名と多かったので、JIELからは私を含めて4名の研究員が伺い、朝9時半から夕方4時40分までの4コマ分を使って、アサーショントレーニングを行いました。しかし、「一日」という長さを感じることは全くなく、まさにあっという間に過ぎていきました。
看護師の方々を対象にした研修では、毎回感じることですが、講義への集中力が高く、実習(演習)で話し合いを模造紙にまとめるよう指示すると、詳しく、わかりやすく書いてくださいます。
今回はこちらが用意した事例の検討だけでなく、看護師のみなさん全員に日常で経験した「もっとこうすればよかった」と思う事例を出していただき、それをグループで共有し、アサーティブな会話をするためにはどう言えばよいかをグループで考える時間をもちました。その話し合いは、かなり盛り上がり、事例の当事者はそのときの気持ちをイキイキと語り、グループメンバーからはアサーティブにするために、見方を変えた言い方の提案や冷静な指摘がいろいろと出ていました。
話し合いの途中、各グループを見て回っていると、質問されることもよくあり、熱心さが伝わってきました。それと同時に、現場の厳しさがわかる事例が数多く出ていたので、そういう現場で燃え尽きないためにも「アサーショントレーニング」の必要性を強く感じました。
グループの話し合いの内容は掲示していただき、他のグループの事例も閲覧できるようにして、いくつかのグループには発表とアサーティブな会話のロールプレイもしていただきました。
朝一番には「アサーションとは」という小講義を行いましたが、その内容を話し合いや体験を通じて、受講者のみなさんにはしっかりご理解いただけたように思います。あとは、日常に今日の学びをどれだけ活かしていけるか。みなさんが体験学習の循環過程を日常にまわしていってくださることを願っています。