チーム・ファシリテーション第3回を終えて

今日は土曜日。JIEL公開講座「チーム・ファシリテーション」の第3回目でした。
“「チーム・ファシリテーション」の講座とは、どういうものなのか”とお思いの方は、先のブログをご参照ください。
http://jiel-staff.sblo.jp/article/34908924.html
今日、チームで取り組んだ実習は、正解のないコンセンサス実習。それぞれの価値観が表れる課題について話し合い、チームの合意により順位づけをしていくものでした。実際にやってみて、今回は自分とは異なる意見をじっくりきくことができ、その内容に納得して意見を変える体験ができたので、個人的には充実した時間が過ごせました。
ただ、チームのメンバーとしてどうだったかと考えると、課題についての話し合いの内容だけでなく、話し合いの進め方にももっと口をはさめばよかったと思います。チームにファシリテーター役の人がいると思うと、自分の意見は言っても、話し合いの方向性やコミュニケーションの行き違いにはあえて口をはさまず、場に任せてしまいがち。けれど、みんなが場に任せると、結局、成り行きに任せることになってしまいます。
それなら、どうすればいいかはわからなくても「○○さんの話への応答がないまま、□□さんの発言に飛んでしまったけど、よかったのかな?」などと、自分が思ったことをそのまま明らかにすれば、言いっ放しではない「話し合い」がもっと多かっただろうと思うのです。たとえ「チーム・ファシリテーション」のトレーニングでも、ファシリテーターだけがリーダーシップをとるわけではないのだから、メンバーとしてファシリテーター型の働きかけを次回は試みてみたいと思います。
今回、ファシリテーター役を務めてくださった方は、実習中、自分の中でファシリテーターとしての葛藤(=「ファシリテーターとしてチームの決定を援助促進しなければ 」vs 「メンバーでもあるのだから自分の意見を言わなければ」)が起きていて、「だんだん自分の意見はどうでもよくなってきた」とわかちあいのときに話してくれました。その言葉は、いろんなことを考えさせてくれます。
メンバー中心のファシリテーターであろうと思うと、メンバーの意見や行動を認める傾向が強くなるのはわかります。
けれど、自分自身もメンバーなのだから、自分の意見もも大切にしてほしい。
・・・と思う一方、
「自分の意見はもういい」と思うほど、ファシリテーター役の重圧を感じさせてしまっていたんだ。
・・・と思ったり。
今日も学びの多い一日でした。