1日1日を積み重ねて
12月に入り、翌年の手帳をそろそろ買わないと…と思ったり、今年が終わるまでにやっておかなければいけないことに急かされるようなそんな日々を過ごしています。今年は果たしてどんな一年だっただろうかとゆっくり思い返す時間はもう少し年末に譲るとして、今日南山大学人間関係研究センターの公開講演会に参加してきました。「私の体験学習をふりかえる」と題して、星野欣生先生、グラバア俊子先生、津村俊充先生、3氏による贅沢な座談会でした。
ラボラトリー方式の体験学習を、南山短期大学、南山大学という高等教育機関の実践の中でどう創り上げてこられたのか、学生のことを本当に思いながら、教員同士が切磋琢磨しあい、高め合っていく過程は、本当にその時の生の実感が伝わってきました。またファシリテーターとして何を大切にしてこられたのか、どう変わってこられたのかなどをお聞きしながら、今の自分の日々のかかわりについて改めてふりかえる機会になりました。相手の自発的な学びをどうしたら支えることができるだろうかと思いながらも、ついついおせっかいになっている自分。教えるのではなく問いかけることで本人が自ら気づくようなかかわりをしたいと思いつつ、やっぱり何か自分の中で答えをもっていてかかわりににじみ出ているのかもしれないなと。その一方で相手に問いかけるだけでなく、自分の気づきをいかしていくことも大切など。他にもいろいろ響いたお話がたくさんありました(紀要に掲載されるとのことなので、座談会の内容はぜひそちらをお読みください)。
体験学習に出会ってから、その人のありようそのものがファシリテーションに現れることを実感しています。今の自分が見えていることや気づいていることが重なって、随分時間がたってから少し前進したことに気づいたり、あまり変わっていない自分を発見したり。ファシリテーターとは人間としてどうあるかそのものだと思うので、日々の気づきや学びを積み重ねてもっとあじわいのある存在になれたらなあと改めて思いました。
1日1日の積み重ねでどこまでたどりつけるか?お三方の、かまえない、あるようにある中で、温かみや安心感を感じることができるファシリテーターとしてのありようは、キラキラと輝く星のように本当に遥か彼方ではありますが、少しでも歩み続けたいと思います。