今だけが「今」じゃない、ためのアクションへ
7月22日に今年度から始まったJIEL主催「ESDスペシャリスト育成プロジェクト」の第1回講座が開かれました。
ESDとは”Education for Sustainable Development”の頭文字をとったもので、「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
どのようなことでも
七代先の子どもたちのことを
考えて決めよ
ネイティブ・アメリカンのことばは、私たちの命は私たちだけのものではないことを教えてくれます。
今だけが「今」じゃない
私たちの作成したESDプロジェクトのパンフレットにこのコピーを載せました。今を生きている私たちは、今をどう生きるかを考え、悩み、行動することができます。その行動のなかに未来の子供たちがどう生き、悩み、行動するかを問う「今」を含めたらどうかと思います。
第1回講座で講師を務めていただいた川嶋直さんからはSDGsの紹介もありました。SDGsとは”Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)”のことで、2015年に国連で採択された目標です。2030年までに17の目標を達成することを目指します。
直さんが行ったワークに私も参加しました。A6サイズの紙にESDと自分の接点や思うことなどを書き出していきます。思いつくままにペンを走らせると、自分のなかで起こっていることが次々とつながりをもって現れます。SDGsは17の目標を掲げている、その目標が達成されたとき、人は幸せになるのだろうか、否、そこが幸せのための到達地点ではない、そこに至るプロセスのなかに幸せはあるのではないか。「真の幸福とは、徳のある人生を生き、価値ある行為をすることによって得られる」というアリストテレスはそれを「ユーダイモニックな幸福」といっていて、「達成をめざす過程の状態がユーダイモニアであり、それを手に入れた状態がヘドニア」であるなら、どうもそこに幸せを見出すつながりがあるのではないか。そこで思ったのは、SDGs=”Shiyawase Development Goals”。
直さんがいっていましたがESDからASDへ、それはAction for Sustainable Development。
あなたがどれくらいお金を持っているかには
興味はない
わたしが知りたいのは 悲しみのとき 絶望の夜
あなたがこどもたちのために
自分のしなくてはいけないことを
できるかどうかだ
(出典:しおうらしんたろう(2006)「ネイティブ・インデアンのこころがよろこぶことば」東京書籍)