後藤商会
駐輪台から自転車を降ろすと、パンクです。名古屋駅周辺に自転車屋さんがあるかどうか…。仕方なく自転車を押しながら家の方角へと歩き出します。途中で自転車屋さんが見つかればいいが…。歩けば30分以上はかかる家路に自転車屋さんはあるか…。
1件見つかりましたが、カーテンが下りていてやっていないようです。そこから10分ほど。見つけました。
「これは、むしだな」といって年配のご主人が交換してくれました。「お代は?」、「いいよ」。
数か月後。出掛けに自転車を出すと、前輪がパンク。大事な研修の日なのにあわてて地下鉄でいく羽目になりました。後藤商会さんは家から一番近い自転車屋さんではないのですが、先回の“借り”があります。自転車を押して15分ほど。
先客がいます。「今乗ってきたの?押してきたの?乗ってきたところならすぐやるから」。心やさしいご主人です。先客の修理が終わると私の番です。前輪を外し、チューブをだします。「これはいかんところに穴が空いたなあ」。ちょうど空気を入れるバルブのところに穴が空いていました。「他のところなら貼ればいいけど、ここはいかんわ」。チューブを交換することにします。「タイヤもだいぶすりへっとるけど、まあもつわ」。
店はご主人と奥さんお二人で切り盛りしています。その掛け合いが本当に仲睦まじい。ことばは時に荒いけれど、慣れているのか奥さんは意にも介さず。ご主人がチューブを差し替えると、待っていたように奥さんが手押しの空気入れで空気を入れる。段取り見事。
スタンドのスプリングが外れているのを見つけて、手持ちのものをつけてくれました。「お代は?」、「いいよ」。
家から少々離れている自転車屋さんです。今度はタイヤを替えに来ることにします。