クロマグロ
どうせ行くとしてもくるくる回るところしか行けないのですが、最近寿司屋にいったことがありません。とくに理由はないのですが、そもそも外食をする機会を減らさなければならないほど可処分所得が少ない、というのがほんとのところです。
最近、クロマグロの国際取引が禁止されるというニュースが紙面をにぎわしています。政府は食文化を守るためとうそぶいているようですが、相手はシーラカンスやパンダと同じく絶滅危惧種に指定するといっているくらいですから、食文化という名目で対抗するにはちょっとむずかしいような気がします。
気になるのは、これが漁獲量の制限ではなく、国際取引の禁止ということです。取引が禁止ということは、捕獲はしてもいいということです。現に、ECの国々は地中海のまぐろをとって域内での流通は禁止しようとしていません。世界の80パーセントを消費する日本をねらったかのような条約が締結されようとしています。
もちろん、くろまぐろの生体数が減少しているのが大きな理由なのでしょうが、これは食物資源の囲い込みの前兆ではないか、という気がしてしまいます。40パーセントそこそこの食料自給率の日本にとって、取引量の減少、それにともなく価格の高騰が起こるとなると、もう食糧の奪い合いになりかねません。
まず私たちにできること、それは食べ残さないこと、曲がったきゅうりもおいしくいただくこと、スーパーで消費期限の近い商品から選ぶこと、そうしたことも私たちの生存のために伝え合っていく必要があるように思います。
クロマグロのことからマクロにとらえてみました。さて、サバでも食おっと。