若い力
只今、リオオリンピックが開催されています。
今日の早朝には吉田選手の四連覇ならずが大きく報道されています。
それでも銀メダル。その上、そこまでの試合は相手にポイントを与えていません。
凄い人だと思いますし、誰もが言うことですが本人の努力はいかばかりかと思います。
そしてもうひとつ彼女が讃えられているのは、次に続く人への影響です。
今回女子レスリングで金メダルをとった若い選手は、吉田選手に憧れ、共に練習をして育ってきたそうです。
自分の結果だけに留まらない、彼女の功績は本当に大きく、その点においても頭が下がります。
多分それはレスリングの世界だけに止まることではないと思います。
8月の始めに小牧教育委員会の研修のお手伝いをさせていただきました。
参加者は若い方が多く、中堅層が少なくベテラン(勝手に決めていますが)の方が何人かという状況でした。
何となく世代交代を感じさせる様子でした。
実際、小牧は10年以上も前から体験学習を取り入れてくださっているのですが、その頃の多くの体験は知らない先生が増えていると聞いています。
今回の研修ではコンセンサス実習をし、丁寧なふりかえりをしていただきました。
その様子を見ていると、誰もが熱心に学ぼうとする姿勢が伝わってきました。
それぞれの人が自分の状況の中で、与えられるもの貰えるものを十分に出しあって学びあっていると感じました。
身近に目標としたい人がいることが、次を担う人たちの大きな力になるのだと思いました。
私は数日後の誕生日で57歳になります。
長寿国の日本にあっては、まだまだひよっこだとも思いますが、実際には定年間近になります。
その私にとって、ラボラトリーの体験学習を支えていってくれる若手が育ってくれることは、大きな関心事なのです。
私は本当にラッキーだったので、二十代半ばからラボラトリーの現場でファシリテーターを体験させてもらいました。そこで多くの尊敬する先輩の有り様に直に触れて学ばせてもらいました。この体験は私の財産になっています。
そのままを継承していけばいいということではないと思いますが、繋いでいきたい思いがあることも事実です。
私が吉田選手のようにはなれませんが、少しでも「あんなところが魅力的」と思ってもらえるような存在になれるように精進していきたいと思っています。
それが私にできる若手育成の一つだと思います。
そして共に学び合う中で、若者大好きな私も若者から刺激をたくさん貰っていきたいと思います。
たくさんの感動と気づきを与えてくれたオリンピックも終盤ですが、あと少し眠い目をこすって「がんばれ日本」と応援したいと思います。