人間関係トレーニング 私を育てる教育への人間学的アプローチ
津村 俊充 ・山口 真人 編 ナカニシヤ出版
出版年月日:2005/04/01
ISBN:9784888487214
B5・206ページ
本体2,200円+税
1992年出版した「人間関係トレーニング」に6章分の加筆を行い、さらに充実した第二版の発行(津村・山口編、ナカニシヤ出版)を行った。本書は、本学における「人間関係概論」、「人間関係トレーニング」および「人間関係プロセス論」の授業において、学習者の体験を尊重した『ラボラトリ・メソッドによる体験学習』を中心に授業展開をする際に、受講者が講義をよりよく理解するために、活用している。 また、心理学・カウンセリング教育、医療・看護領域から企業内研修や環境教育など幅広い分野で読まれている。
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目次
I いかに学ぶか
1.体験から学ぶということ ―体験学習の循環過程―
2.ラボラトリーメソッドの誕生と構成要素
3.Tグループとは
4.成長するための“枠” ―ラボラトリートレーニングのひとつの意味―
5.学習ジャーナル ―自己理解を深めるために―
6.体験学習と引き裂く学習 ―学習方法に疑問をもつ人のために―
7.組織内研修と体験学習
8.家族と人間関係トレーニング
9.祈りと学び
10.Tグループと霊性教育
II グループの中で個人を生かす
11.プロセスとは何か
12.グループプロセスで何を見るか
13.集団規範を変える
14.集団における意志決定
15.リーダーシップとは
16.社会的相互作用の循環過程 ―役割の固着化と成長への脱出―
17.ジョハリの窓 ―対人関係における気づきの図解式モデル―
18.成長のためのフィードバック
19.グループは発達する
20.個人と集団の生産性と組織変革
III 対話の中で人と人がわかりあう
21.コミュニケーションのプロセスと留意点
22.援助的なコミュニケーション ―カウンセラーの仕事から―
23.効果的コミュニケーションのための5つの要素
24.対話の中での聞き手の留意点
25.感情とのつきあい方 ―自己成長のために―
26.言葉によるコミュニケーション ―「報告」・「推論」・「断定」・「抽象化」―
27.非言語コミュニケーション ―からだの語る言葉―
28.からだとことばをひらく ―人間関係をひらく―
29.自己概念・経験・成長 ―人間関係トレーニングで起こっていること―
30.私たちは主観的世界で生きている ―「百聞一見に如かず」ってほんとう?―
IV 関係の中に生きる
31.人間関係トレーニングと個と集団の問題
32.人・人間・人間関係 ―人間関係トレーニングの人間観素描のために―
33.地域社会における支援活動と人間関係アプローチ
34.学校教育における予防的・開発的アプローチ ―グループ・アプローチを中心に―
35.学習意欲の低い学習者とともに学ぶために
36.援助するということ
37.体験を物語る ―ナラティブ思考と体験学習―
38.自分をもう少し深く問うとき
39.態度価値と責任性存在
40.対話的人間
V 体験学習を実施する
41.ラボラトリートレーニングを実施するために
42.介入ということ ―構造化された実習において―
43.ふりかえりについて
44.人間関係トレーニングの倫理
45.学習者を援助する人について ―教育、宗教、そして人間性の回復―
46.教育する者の自己教育
47.ともにあること(WITH-ness)
付録 ラボラトリートレーニングに関心のある人へのガイド