邦訳ミニレクチャー

「邦訳ミニレクチャー」では、米国NTL Instituteのメンバーが書き下ろしたミニレクチャーを邦訳して紹介しています。原典は古い文献ですが、まさに体験学習の原点を理解するのには役立つでしょう。

[1] プロセッシングのための問いかけ:体験学習過程を完成させるための助けとして

体験から人間関係を学ぶためのステップを紹介し、実習等を用いたグループアプローチによる教育場面での教育スタッフが学習者に体験学習ステップ毎に提供する介入の手がかりについて記している。
1996 南山短期大学人間関係研究センター紀要『人間関係』、Vol.13, Beverly A. Gaw 1979 Processing question: An aid to completing the learning cycle., The 1979 Annual Handbook for Group Facilitators, p.149-153.

プロセッシングのための問いかけ

[2] 人間としてのトレーナー:ベストな介入行動を開発するための重要な視点について

Tグループに代表されるようなプロセスを重視した学習者自身の人間関係を学習目標とする体験集団に教育者として働きかける際の、教育者(学習促進者)としての能力開発のために大切な理論、スキル、人間としての自己の問題について言及している。特に、教育者が、一人間として学習者と関わる際の自己の問題の重要性を記している。
1995 南山短期大学人間関係研究センター紀要『人間関係』、Vol.12, p.203-210. Chuck Phillips 1987 The Trainer as Person: On the Importance of Developing Your Best Intervention., W. Brendan Reddy & Clenard C. “Cip” Henderson, Jr.(Eds.) Training Theory and Practice, NTL, p.29-35.
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[3] より効果的なミーティングに向けて

日常の会議に関する問題点について述べ、いかに会議を効果的に進めるかを討論している。そのために、(1)会議に先立つ準備の仕方、(2)会議の進め方、(3)会議を実行する際のメンバーへの働きかけ方、そして(4)会議後のフォローアップの問題、の四つの視点から会議の効果的な進め方の提案をしている。
1993 南山短期大学人間関係研究センター紀要『人間関係』、Vol.10,p.146-152. M.M. Milstein 1983 Toward More Effective Meetings. in L.d. Goodstein & J.W. Pfeiffer(Eds.) University Associates, Inc. p.145-148.
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[4] グループ:その誕生から死までのサイクル

「集団行動」、「グループの課題・問題」、「対人的問題」と「リーダーシップの問題」のそれぞれの次元における集団発達のモデルの考察を行っている。それらによると、基本的には、「ステージⅠ:幼児期(Forming)」、「ステージⅡ:青年期(Storming)」、「ステージⅢ:成人期(Norming & Rerforming)」の位相があることが示されている。さらに、最終ステージとして「変容(Tranforming)」の位相があることを示している。
1987 南山短期大学人間関係研究センター紀要『人間関係』Vol.4,p.130-136. R.C.Weber 1982 The group: A cycle from birth to death. In L.porter & B.Mohr(Eds.), Reading book: For human relations training, NTL Institute.
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[5] センシティビティ・トレーニングとは何か?

Tグループによるトレーニングと他の学習モデルとを識別するための学習過程に関する基礎的な仮説を考察し、トレーニングの目標と結果について、個人レベル、グループレベルそして組織レベルの観点から記述している。また、Tグループ効果と併せて集中的グループ体験が学習者に及ぼす影響についても言及している。
1987 南山短期大学人間関係研究センター紀要『人間関係』Vol.4,p.125-129. C.Seashore 1979 What is sensitivity training? In L.Porter & B.Mohr(Eds.), Reading book: For human relations training, NTL Institute.
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