名古屋市西生涯学習センター<女性セミナー>
- テーマ
- 「私を素直に伝えましょう ―アサーティブ・コミュニケーション」
- 実施日
- 2019年6月25日 10:00~12:00
- 概要
- この<女性セミナー>は7回シリーズの講座であり、本講座はその5回目に具体的なコミュニケーションの方法を伝える講座として行った。まず、アサーションの概論を説明し、ワークシートを用いて3種のコミュニケーション・パターンを学び合った。その後、アサーティブなコミュニケーションの方法として、マーシャル・B・ローゼンバーグのNVC(Nonviolent Communication)を紹介し、NVCの考え方に基づいて感情の源にあるニーズを、カードを用いて尋ね合う「共感のワーク」を行った。
- 派遣研究員
- 水野節子
女性の生き方を支援するシリーズ講座<女性セミナー>において、自分の思いを大切にして家族や地域の方々とかかわっていけるように、自他尊重のコミュニケーションであるアサーション、NVCの考え方と方法をお伝えした。
まず、アサーションの考え方の土台にあるコミュニケーションの3種のパターンを解説し、ワークシートを用いて人それぞれの回答をシェアした。それにより、お互いの感じ方の違いがわかり、アサーションへの理解も現実に即していった。さらに、自分の思いを正直に、他者に伝わるように話す方法として、「私」を主語にした「アイ(I)メッセージ」で話す方法を紹介した。「アイメッセージ」で話すと、一般論ではなく固有の意見として受け容れられやすい。
また、自分や他者の感情や必要としているものに気づき、共感することからはじめるマーシャル・B・ローゼンバーグ博士のNVCについても紹介し、感情の揺らぎの源にあるニーズ(必要とすること/大切にしたいこと)に気づくことの大切さを伝えた。その上で、ニーズのカードを用いた演習を行い、自分のニーズに気づき、それをありのままに表現することで、人は関係の質を深めていくこともできるとお伝えした。