愛知県知多北部広域連合介護支援専門員・サービス事業所合同研修
- テーマ
- 介護現場におけるハラスメントの理解~対処方法と防止策の基本
- 実施日
- 2019年10月21日(月)14:00~16:00
- 概要
- 愛知県東海市・大府市・知多市・東浦町の知多北部広域連合様において、介護現場で働く職員の方々の安全を確保し、安心して働き続けられる労働環境を築くために、介護現場におけるハラスメントについて理解を深め、対策と対応を考える研修を実施した。
- 派遣研究員
- 今岡まゆみ
介護保険サービス事業所職員、居宅介護支援事業所職員(ケアマネージャー)、包括支援センター職員、市町村の担当職員、約70名の方々に、まずハラスメントの最近の動向およびセクシュアルハラスメント、マタニティハラスメント、パワーハラスメントについての情報をお伝えした。
次に、介護現場におけるハラスメントについて、2019年3月に厚生労働省の事業として進められた「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」(株式会社三菱総合研究所)にもとづき、以下の内容を実施した。
介護現場で起こるハラスメントの背景
介護現場におけるハラスメントとは
実態調査の結果からデータで見る利用者からのハラスメント内容
事業者が具体的に取り組むべきこと
ハラスメント発生時の対応(被害者、管理者)
一般的なハラスメントにかかわる内容と介護現場のハラスメントについて、2時間のプログラムを実施した。
第一線で管理する立場の方々も多く参加されており、大変熱心に研修を受講していただいた。日ごろから職員の心身の安全を守りながら、利用者の方の尊厳も守る、という難しい立場で業務にあたっておられる様子が伝わってくる研修となった。研修終了後に寄せられた個別の質問は、実に難易度が高く、現場で起こっている問題の深刻さが伝わるものだった。介護業界で起こっているハラスメントは、国も具体的な対策を検討していく方向であることから、今後の動向にアンテナを張って、利用者自身が受ける介護サービスの維持向上と職員の安全の確保という両面を意識化することが大切だと実感した。