公益社団法人愛知県私立幼稚園連盟 園長・主任研修会

テーマ
お互いを尊重するコミュニケーションの考え方とスキルを学ぶ
実施日
2019年9月18日(水)14:00~17:00
概要
幼児教育を取り巻く環境の変化にともない、保育の質向上および保育実践の定着を図ることを目的に開催される園長・主任の方を対象にした令和元年度研修会(全3回)のご依頼をいただいた。 第1回目は、チーム力の向上を目指して、お互いを尊重しあうコミュニケーション(アサーション)研修を実施した。
派遣研究員
今岡まゆみ

全3回研修の第1回目は、55名の愛知県内の私立幼稚園の園長・主任の方々に、人間関係を観る2つの視点(コンテントとプロセス)およびチーム活動をするうえでお互いを尊重するコミュニケーション(アサーション)の考え方とスキルをお伝えした。

お互いを尊重するコミュニケーション(アサーション)とはどういうことか、

どうしてチーム力を向上させるために、それが必要なのか、

自己表現・3つのパターン(非主張的・攻撃的・アサーティヴ)、

ものの見方・考え方は人それぞれであること、

アサーションは人権(人として誰もがやっていいこと)を尊重するという土台があること、

具体的に伝えるときのガイドラインとなる伝え方=DESCL法について、講義とグループ内での話し合いを交え、全体での共有もしながら、3時間のプログラムを実施した。

4~5名でのグループに分かれての話し合いでは、年齢が離れ、価値観も違う部下・後輩とコミュニケーションをとる難しさ、昨今のハラスメント事情から指導する側の自信が揺らいでいる現状など、日常生活における悩みが出され、多くの共感がうまれていた。ある参加者の方は「チームで仕事をしていくためにはお互いを尊重しあえる職場環境をつくること。そのことを学んだ、私たちマネジメントする立場のものから始める・・・それが大事なのですね」とおっしゃったことが大変印象的だった。