名古屋市立楠中学校 家庭教育セミナー

テーマ
「私もあなたも大切にするコミュニケーション」
実施日
2018年11月28日10:30~11:30
概要
 名古屋市立楠中学校のPTAが主催する家庭教育セミナーにて、「私もあなたも大切にするコミュニケーション」をテーマにアサーションとNVC(非暴力コミュニケーション)を紹介する講座を行った。アサーションを理解するために役立つ人間の3種のコミュニケーション・パターンの説明を最初に行い、ワークシートを用いて理解を深めた。後半は子どもを批判・評価するよりも、「私」を主語にした「アイ(I)メッセージ」で親が自分自身の怒りや寂しさなどの感情をヒントに自らが必要としていることに気づき、それを落ち着いてわかりやすく子どもに伝えることが親子関係を深める一歩になることをお話しした。
派遣研究員
水野節子

 思春期の子どもとのコミュニケーションに問題意識をもつみなさんに、まずは人間関係を観る2つの視点として、「何をしているか」という課題・仕事などの内容を指すコンテントと「どのようにしているか」という態度や表情に表れやすい感情・思考などの人間の内的世界の動きを指すプロセスについて紹介した。その上で本セミナーでは、プロセスを扱う言語の話し方としてアサーションやNVCの入口部分を紹介することをお伝えした。

 アサーションを知っていただくために、まずは人間のコミュニケーションのパターンを解説し、特定の状況におけるいくつかの言動から自分の思いを正直に、かつ他者にも伝わるように表現した発言を選択するワークシートを行った。その回答をシェアすることにより、コミュニケーションのパターンを判別する際の感じ方が人それぞれに違うことを知って理解を深めた。

 さらに、自分や他者の感情や必要としているものに気づく「共感」を大切にしたマーシャル・B・ローゼンバーグ博士のNVC(非暴力コミュニケーション)についても紹介し、感情の揺らぎを起こすニーズ(必要とすること/大切にしたいこと)に気づくことの大切さを伝えた。ニーズに気づくことができるとそうした自分の思いを正直に、かつ相手に伝わるように話すことが可能になる。最後に自分のプロセスをわかりやすく開示するための一歩として、「私」を主語にした「アイ(I)メッセージ」で話す方法を紹介し、反射的な言動に終始せずスピードを落として語ることの大切さをお伝えした。