名古屋市立大江中学校 家庭教育セミナー

テーマ
「思春期の子どもに伝えたい~Iメッセージで親の思いを~」
実施日
2018年6月28日13:30~14:30
概要
 名古屋市立大江中学校のPTAが主催する家庭教育セミナーにて、「思春期の子どもに伝えたい~Iメッセージで親の思いを~」をテーマにアサーションの入門講座を行った。アサーションを理解するために役立つ人間の3種のコミュニケーション・パターンの説明を最初に行い、ワークシートを用いて理解を深めた。最後に子どもを批判・評価するよりも、「私」を主語にした「アイ(I)メッセージ」で親が自分自身の思いを正直にわかりやすく伝えることが、親子関係を深めていくことにつながると話した。
派遣研究員
水野節子

 思春期を迎えた子どもは成長にともない、それまでとは異なる行動や反応を見せて、とまどう家族もいる。親子のコミュニケーションは直接的に双方の関係を変えるものだからこそ、望ましい会話を交わしたいと願う人が多い。

 本講座では、まず誰もが無意識のうちに使い分けている3種のコミュニケーション・パターンを説明し、ワークシートに取り組んでいただき、理解を深めた。ワークシートの回答を発表しあった際には、正解を言おうとせずにご自身が普段、子どもに対してする発言のパターンを答えてくださった方がいて、それを契機に人それぞれの発言に対する考えや印象を語っていただくことができ、盛り上がった。

 最後に、正直で率直なコミュニケーションの方法として、「私」を主語にした「アイ(I)メッセージ」の有用性を紹介した。「アイメッセージ」で話すと子どもを批判する発言にはなりにくく、自らの正直な思いや願いを子どもにもわかりやすく話すことが可能になる。また、気持ちのこもった言葉は常識や慣例を押し付ける言葉とは異なり、子どもの心にも響く可能性が高い。親が自らの気持ちと本当に伝えたいことに気づくことが、子どもに「アイ(I)メッセージ」で語りかける第一歩になることを伝えて講座を終えた。