Reddyさんのグループプロセスコンサルテーション(3)

グループプロセスコンサルテーションの哲学は、支援(helping)と協同(cllaboration)モデルに根ざしているというような言い方ができそうです。とにかく、コンサルタントは、ビジョンやミッション、またゴールに到達するさに効果的(effective)にまた効率的(efficint)にグループが動けるように支援することに焦点を当てることになります。
その「効果的に」を考える時に「効果的なグループ」とは、を、Reddyさんは、Hackman(1983)さんのレポートを参考にして語っています。そこでは、効果的とは、3つの次元から、①組織の標準を満たすか?②メンバーの満足感を満たすのか?③メンバーの好みを満たすのか?といったらいいのでしょうか?
それを、Reddyさんは、
(1)グループの生産性が、どの程度、質と量、また時間的な経過から基準を満たしているか?
(2)仕事のよって、将来の相互依存的に仕事をする能力をチームは獲得できているのか?
(3)グループ体験が、チームメンバーの成長や個人的なwell-beingにどれほど貢献できたのか?
これらが、グループが効果的に仕事ができたかどうかの基準にしようと言っています。
この3つの基準を私なりの言葉で考えると、
(1)グループの成果
(2)チーム力
(3)個人(メンバー)力
と言い方ができないかと考えたりしています。
(1)はまさに成果物であり、コンテントと言われるものといってもよいでしょう。その基準を明確、ビジョン、ミッション、目標、成果物の基準にそった評価が必要になるでしょう。
(2)チーム力と(3)個人力を考える際に、C.ロジャースの人間の成長の話を思い出します。人が成長するというのは、「私はだめな人間です」→「私は素晴らしい人間です」とか、「私は人の話が聴けないのです」→「私は人の話をよく聴くことができます」といったように肯定的な自己概念を形成することが成長ではないと彼は言っています。人が成長するのは、自分の自己概念と今自分が経験していることとがどのように一致するかが大切であると。まさに、今ここに起こっていることと私が私を見る姿とが一致したり、一致していなかったりと言った現実を見る目がもてることが大事なのではないかと考えてます。
そういう意味では、(2)チーム力とは、このチームはすばらしい、何でもできるチームだと言えたり、感じたりするだけではなく、今チームの中で起こっていることに気づきそのプロセスに対峙でき関わること(介入すること)ができることが大事なのではないかと私は考えています。(3)個人の力もしかりです。
今起こっているプロセスに気づきそれに関わり、グループや個人の目標に向かう力が育成されることがとても大切なプロセスコンサルテーションであり、教育という視点からは「プロセスエデュケーション」とよびたいと考えています。
もう一度、私どもの日常の仕事の点検や、またラボラトリー方式の体験学習によるトレーニングや教育の成果をかなえる時の指標として再吟味してみたいものです。


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