Tグループとは No.001:ラボラトリー体験学習の原点「Tグループ」を考える
今、ふと立ち止まり、これまで&これから、何をしたのか&しようか・・・いろいろな場に立たせてもらいましたが、やはり「ラボラトリー体験学習」その源ともなる「Tグループ」と共に、いや育ててもらった40年。ラボラトリー体験学習を実践し続け、誕生から次の世代(世界)に何らかのバトンを託す、そんな夢を描いて、「ラボラトリー体験学習」=「Tグループ」を再スタート切ろう!! ということで、つれづれなるままに、書いていきます。いつまで続くかな・・・
Tグループとは No.001
Tグループ(Tとは、トレーニングの略です)では、初めて出会うメンバーが集まり、メンバー間の相互作用を通して、他者に出会い、自分に出会い、グループ(集団)を体験します。この体験することが、参加される方にとって、何ものにも代えがたい場となると思っています。その場は、学びの場と言ってもよいかと思います。その場を文化的孤島と呼ばれていました。生活環境は豊かで、自然に身を置き、自分をリラックスるできる場でもあるのです。
その学びは、頭で理屈で、概念的に「私とは」「他者とは」「グループとは」を語り理解するというよりも、直接肌感覚で自分のありよう(存在)、他者のありよう(存在)、グループのダイナミックス(力動)を体感し学ぶことにあると考えています。グループの中の一人ひとりと対峙して、私の心の中で何がどのように生まれてくるのか探求し、またそれらの表明が自分に、相手に新しいどんな変化がどのように起こるのか、まさに“今ここ(here & now)”を実感しながらかかわり学ぶ場なのです。
まず対峙することから始まります。この対峙から逃げ出したくなることもあるでしょう。それ故、話題も手続きも何も決められて曖昧な状況に身を置くことから不安が襲ってくるかも知れません。それがいつか可能性を拓く期待に変わるかも知れないのです。
私たちは、日常で自分と対峙し、他者と対峙し、自分も他者もともに生かし生きるかかわりをしているでしょうか?Tグループは、それに挑戦する場と言ってもいいかもしれません。
私は、何を求めて、何を大切に生きてきたのだろうか?またどのように生きていくのか?自分の存在が他者にどのような影響を与えているのか、互いにそれらのことを知り生かしながら、グループという世界と共に創り出すことの醍醐味を味わうことが一つのTグループの場と考えています。
実は、日常でも心の片隅にこうした挑戦したい、自分の枠から飛び出したいと思っている人は多いのではないでしょうか?その挑戦の旅が、Tグループでは始まるのです。 (つづく)