先日(1月19日)某企業訪問で考えたこと
今週の初め月曜日(2015年1月19日)某企業を訪問する機会がありました。2015年はいろいろな場面で関係が深まりそうな企業です。
3つほどのミーティングを続けさまに行ってきました。
一つは、マネージャー6人の方との面談。OD診断を受け、組織を改善していこうと意欲にあふれる6人の方々と、今何を課題に感じたり、何を学んでみたいと考えているかなどを聴かせていただくミーティングでした。津村の簡単な自己紹介からスタートして、一人ひとりの今の気持ちや状況を話してもらいました。その話に合いの手を入れるように、津村の知っていることを語るという、勝手気ままなミーティングになりました。プロセス・コンサルタントしては、もう少しクライアントの話を聴かなければいけないのでしょうが・・・。性分です。性分で片付けていいのか分かりませんが・・・・。
大きな課題や悩みは、「各部署の会議があまり積極的に進められない」、「重い雰囲気になってしまう」、「部署の中でのメインテナンスに偏り、パフォーマンスの機能が足りないのではないか」、「一人で動いてしまうのではなく、部員と連動して動く、動かすことができていない」「ファシリテーター、ファシリテーション、コーチング等名前は聞くが、充分に理解できていないのではないか」、「マネージャーとしてどのようなリーダーシップをとればいいのか?」「管理職は何をすればよいのか?」「出来事を概念化する能力がほしい」など、たくさんのお話を聞かせてもらいました。
その話を聴きながら、合いの手のように、「ファシリテーターの誕生(Tグループの誕生、ベーシックエンカウンターの誕生)からのファシリテーターと会議進行のファシリテーターの振り幅について」「会議に入るときのチェックインの機能と実施のおすすめ」「AIアプローチの誕生と基本的な考え方」「社会的相互作用の循環過程(CPSI)」など、話をさせていただきました。会議のファシリテーターに関しては、堀公俊さんの著作の紹介もして、次のミーティングまでにいろいろ一人ひとりがご自身で試されて、その報告を聴きながらミーティングをすることになりました。
最初の予定は、情報収集をして、何か研修を組み立てて実施すると言うことでしたが、お話をお聴きしていると現場の事柄をそのまま扱えるようなミーティングがよいのではないかと思い、こうした提案をしました。こうした形のアプローチも一つのODコンサルタントの仕事といえるのではないかと思っています。ただ、このような体験は、実は津村は初めてで、どきどきしながらもワクワクしています。何がどのように変化していくのか?ともに変化を試み、組織の活性化を定着する試みをすることに対する、ちょっとした津村なりの挑戦です。
その後、2つめのミーティング。ラボラトリー方式の体験学習を用いたグループプロセスからわたしやグループを理解する研修プログラムを、東京で実施するためのミーティングです。ご要望としては、企業のマネージャーを対象にするといった、対象を特化したプログラム内容を期待されているということでした。確かに、これまで幅広く、一般社会人を対象にラボラトリー体験学習を実施してきた身としては、新鮮な視点です。4月の下旬にある「プロセスから学ぶグループとわたし」(4月25日・26日)をマネージャーのグループ・マネジメントのためのというのを冠した内容に挑戦してみようかと考えた次第です。すぐに影響を受けやすい、私としては、若干内容を、上記の最初のマネージャーとのミーティングの影響を受けて、方向がぐっと絞られてきました。こちらも、見通しはないですが、興味はぐっとわき始めています。自分にこうした刺激があることはありがたいことです。
そして、最後の3つめのミーティング。こちらはODN-Jの研究会でのTグループに関する話題提供の依頼でした。今年から、JIEL(日本体験学習研究所)では、Tグループを実施することになっていますので、こちらもお引き受けすることにしました。結構気軽にお引き受けしながら、いつものことながら我が首を絞めていることになるのでしょうが、フリーの身となって最初の年、できる限りのことには挑戦していきたいと考えています。
読者のみなさま、よろしくお願いします。