ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(2)

今日は、4月5日(土)。新年度に入って、もう早5日目です。
午前9時30分から午後5時過ぎまで、南山大学人文学部心理人間学科の新入生のためのオリエンテーションがありました。午前中のセッションで、我がゼミ生で昨年の春卒業し、一年間マイナビで仕事をしてきた卒業生に、学科の学びと仕事について語ってもらいました。一年間という短い時間の中でも、かなりの仕事をこない、がんばっている姿を垣間見ることができました。卒業生のがんばりに感謝です。
さて、話題を「ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら」に映すことにします。
まだエクセルの表に整理をしている最中なので、十分に丁寧な記述にまでいきませんが、お許しください。
今回は「ねらいの吟味と設定」についてです。
BEG(ベーシックエンカウンターグループ)では、セミナーの始まりに際して、スタッフで「ねらいの吟味と設定」について話し合うことはないようです。Tグループ(ラボラトリー方式の体験学習)では、セミナーの前日に会場に入り、その夜はスタッフミーティングを行い、スタッフはどのようにこのラボラトリーに取り組みたいか?スタッフの思いやねらいを語り合いながらラボラトリーに取り組むスタッフ間の関係づくりを行う意図もあります。また、もちろん、どのような参加者がやってくるのか?参加者の状況を分かち合いながら、あくまでも推測ですが、参加者の思いやねらいをもとに、ラボラトリーの「ねらい」を言語化します。ラボラトリーに集まってきたスタッフによって、都度「ねらい」の言葉は変わるのです。
BEGでは、「自己理解・他者理解」といった広いことばでいつも表現されており、それ以上のセミナーのねらいを検討することはなさそうです。スタッフは参加者とあくまでも自然体でともにいることに集中しているといったらいいのかもしれません。
このねらいを設定することは、Tグループ(ラボラトリー方式の体験学習)とBEGとの一つの違いであり、ささやかそうですが、セミナーやセッションの運営に際して、大きな違いとして現れるのかもしれません。
(つづく)