今日は63歳の誕生日。気持ち新たに、残された人生の誓いを・・・
本日(2014年9月25日)、63歳の誕生日を無事に迎えました。こんな年になるとは20代の時には思いもしませんでした。半分冗談で話しますが、28歳になってその後は、あっという間の35年間でした。
ただ、神戸大学で開催された日本教育心理学会の会場で、大学の先生に現場の小・中学校の先生の「現場の研究を馬鹿にされた」という怒りに近い感情から、急遽大学院をめざし、一年名古屋大学でお世話になって、なんとか大学院入学したのが1975年。あれからほぼ40年。なれない大学という世界に足を踏み入れ、それから38年近く。その大学が、南山短期大学人間関係科という、それはそれはとてもユニークな体験学習を柱とする徹底的な教育中心の大学だったから、私はこれまでやってこれたのだろうと思います。それは、深い感謝のなにものでもありません。出会った関係の先生方、そして学生のみなさん、私がラボラトリー方式の体験学習にずっぽりとつかり、学ぶことができたことが、私の人生のほぼすべてを形作っています。
出会ったすべての方に深謝です!!
学び手中心の教育は、ラボラトリー方式の体験学習に出会う前から、私の中にはずいぶん土壌はできていたようです。大学時代のサークル(青少年研究部)の活動、手作りの教えない塾経営など。それらのすべてがうまく絡み合って、今日までやってこれたのだろうと思います。
期せずして、ほぼ20年を経過後に、南山学園における南山大学改組とからみ人間関係科を廃止して、教育学科の先生方と人文学部心理人間学科の設置、人間関係研究センターの設置と、20年間近く大切に育ててきたラボラトリー方式の体験学習という苗をその後15年かけて、大輪の花に育てることができたのではないかと思います。私の中では、大きなクールが一つ終えた感じです。高等教育機関として、短期大学に「人間関係」と冠する学科が誕生してからほぼ40年です。ちょうど、先日(9月14日)にニンカン40周年記念パーティも、卒業生の手づくりで開催することができました。彼女らの中には間違いなく「ニンカン魂」(私を大切にする・相手を大切にする心)が宿っているのは間違いないようです。
私は、来年2015年3月末日をもって、南山学園南山短期大学→南山大学とお世話になった職場を卒業します。これまで慌ただしく過ごした日々を顧みると、もう少しゆっくりと過ごす時があってもよいかと思っての決断でもありました。少なくとも、「にんかん巡礼」「心理人間巡礼」と称して、卒業生のところを訪ねていき、彼・彼女の活動をブログに掲載し、卒業生同士がまた新しいつながりを創るような活動ができればと考えていました。
ところが、この決断をした頃から、周囲の方々からのさまざまなお話やいろいろな出来事が生まれ、このままラボラトリー方式の体験学習を探求してきた身として、このままラボラトリー方式の体験学習から身を引いてもいいのかと思い始めたのです。人が人を大切にし、ともに生きる喜びや楽しさを感じながら学んだり仕事をしたりできる場を創っていくことに今しばらく貢献してもいいのかもしれないと思い出しました。そうなると、だんだん小さなそうした思いが大きな思いに、それは野望にさえなっていっている気がします。果たして、どれぐらいのことができるのかわかりませんが、2015年4月1日から、新生「日本体験学習研究所(JIEL)」として、一段と活動を活発にして、社会に挑戦していきたいと考え始めているのです。
何をやるかは、まだまだ未知数のところがありますが、このようにもう少し新しいことにチャレンジしながら、ラボラトリー方式の体験学習を大切にすることを誓って、誕生日の挨拶にさせていただきたいと思います。
随時、新しい企画は、FACEBOOKなどで公開していきます。
追伸:この間に、亡くなられた恩師大橋正夫先生の三十三回忌が2015年10月です。2015年10月18日法要の営みをさせていただきたいと考えています。たくさんの当時の仲間が集まってくれることを願っています。