名古屋市女性学習活動研究委託事業 リーダー研修会「学びのつどい」

テーマ
私もあなたも活かすコミュニケーション術!
実施日
2018年6月5日13:30~15:30
概要
名古屋市の女性学習活動を受託した約30団体70名程度のリーダー、サブリーダー等を対象に、リーダーシップ開発の一環として、参加者各自がアサーションの心得をもって、グループでの問題解決にチャレンジする実習を行った。実習への取り組みを通じて、自分も、他者も尊重したコミュニケーションの実践を心がけることにより、場の安心感が高まり、話しやすい雰囲気が生まれた。また、話し合いでの自己開示が参加者間の距離を縮め、初対面でもチームとして一体感をもって取り組めることを実感した声が多く、日常のコミュニケーションの大切さを実感する機会となった。
派遣研究員
水野節子

 女性が様々な場面で、能力を発揮して社会参画するためには、コミュニケーション能力が不可欠である。そこでこの研修では、名古屋市の女性学習活動を受託した約30団体のリーダー、サブリーダー等を対象に、参加者各自が「アサーション」の心得をもつためのアサーションの小講義と、それをもとにグループで問題解決に取り組む実習を行った。

 アサーションの小講義で、人間のコミュニケーションにおける3種のパターンを紹介したところ、受け身的な表現や攻撃的表現など、それぞれのパターンの特徴を書き留める姿が見受けられた。さらにいかなるコミュニケーションをとるかを自分で選べるようになることが大切だとお伝えしたときには、共感の声が聞こえてきた。「アサーション」という言葉は知らなくとも、言いたいことが言えなかった経験や反射的に言い返した言葉への違和感をもつ人は多かったのではないだろうか。

 アサーションの豆知識を蓄えた後は、知り合い同士でかたまらないように編成したグループで問題解決の実習を行った。メンバー各自がもつ情報カードの情報を統合し、グループの解決策を導く過程を通じて各グループに一体感が生まれた。アサーションを心がけることにより、場の安心感が高まり、話しやすい雰囲気が生まれたことや、話し合いでの自己開示が参加者間の距離を縮め、初対面でもチームとして機能したことの現れだといえよう。女性活動に役立つコミュニケーションのヒントを得る機会となっていれば幸いである。