名古屋医療センター 「リーダーシップ研修」

テーマ
リーダーシップ
実施日
2017年6月23日
概要
名古屋医療センターから入職して数年が経ち、今後チームのリーダーとしての立場と活動が期待される若手看護師を対象としたリーダーシップ研修を実施した。リーダーシップとはどのようなものかを理解し、現場でリーダーシップを発揮することを目指す。研修参加者は約40名。
派遣研究員
林 芳孝  名古屋医療センターから入職して

数年が経ち、今後チームのリーダーとしての立場と活動が期待される若手看護師を対象としたリーダーシップ研修を実施した。リーダーシップとはどのようなものかを理解し、現場でリーダーシップを発揮することを目指す。研修参加者は約40名。
あいさつ、自己紹介の後、小講義「ファシリテーター型リーダー」の説明をした。これまでのリーダーシップの歴史とともにその変遷、今日的なリーダーシップのありようとファシリテーションについて話した。コントロール型リーダーとファシリテーター型リーダーの解説、どのような場面、状況、相手に対して、どのような型のリーダーシップを選択するか、そのために人間関係をどう観るか、コンテントとプロセスについて解説した。
チェックインを行った後、プロセスを観る体験をしてもらうためにコンセンサスの実習を行った。ふりかえりとわかちあいを行った後、午後から実践的に取り組んでもらうために小講義「ポジティブアプローチ(AIリーダーシップ)」の説明をした。

お昼の休憩後、2回のディスカッションの機会をもった。

1回目ではAIリーダーシップにおける「価値の反転」について話し合う場をもった。その後ふりかえりとわかちあいを行った。
2回目は1回目の反転した価値に基づき、自分たちが取りうる行動についての話し合いをする時間とし、その後ふりかえりとわかちあいをした。
最後に「今後に向けて」を行い、今回の学びと体験したことをどのように日常や現場でいかすかについて各自で整理した後、わかちあった。
どのようにポジティブな思考やかかわりができるかという内容をご依頼を受けた時点で承っていたことから、AI(アプリシエイティブ・インクワイアリ-)アプローチを中心としたリーダーシップについての学習と実践を体験的に行えるようにした。1日の研修という限られた時間の中でさまざまな考えや視点を提供したが、概念的な知識の理解をするには時間が少なく、またそれを実践するのにも戸惑いなどもあったかもしれない。しかしながら、本講座でのまなびと体験を反芻し、日常や現場で意識的に取り組むことで少しずつでもポジティブな思考やかかわり方ができるのではないか、と考える。