名古屋市立沢上中学校 現職教員研修

テーマ
「よりよい人間関係づくり」
実施日
第1回:7月31日、第2回:8月21日
概要
「よりよい人間関係づくり」というテーマのもと、名古屋市立沢上中学校の教員を対象に、7月末と8月に2回シリーズの研修を行った。第1回の研修では夏休み明けの学級で実施可能な問題解決実習を、第2回の研修では教員代表の先生に教科学習の一つの方法として実施可能なワークを提供していただいた。多くの先生が学級での実践を念頭において取り組まれていた。
派遣研究員
水野 節子

名古屋市立沢上中学校の教員を対象に、7月末と8月に2回シリーズの研修を行った。
「よりよい人間関係づくり」というテーマのもと、第1回の研修では夏休み明けの学級で実施可能な実習を、第2回の研修では教員代表の先生に教科学習の一つの方法として実施可能なワークを提供していただいた。

 

第1回の研修では情報紙を用いた問題解決実習を、教員が楽しみながら学べるように難易度を少々挙げて実施した。その結果、回答を導いた速さでは最下位だったチームが、時間ギリギリまで確認し合った成果を発揮して完全に正解した。他のグループは部分的な正解で、改めてタスク上のコミュニケーションの大切さや、少しでも不安があれば再確認し合える関係性の大切さをご理解いただけた。

 

第2回の研修では担当の先生がワールドカフェ3セッションを通じて「Twitter小説大賞」の作品に順位付けするワークを実施した。120文字の中にドラマがあるTwitter小説の味わいと、それを同僚と語り合うセッションはラウンドを重ねるごとに盛り上がった。ワールドカフェは創発的な対話の手法であるが、ここでは多様性を知り新たな基準を見出して大賞・優秀賞・佳作を決める手法として機能した。

 

いずれの回も学級での実施に向けては、50分の授業で実施可能なアレンジ案を提示した。そうした案をもとに、それぞれの先生がどのような体験学習の時間をもたれたかが研修の成果といえよう。