【終了しました】第14回ナラティヴ・セラピーを学ぶ
- タイトル
- -私のアイデンティティを探求する-
ナラティヴ・セラピーを学ぶ「OW&Rチーム」 - 日程
- 2022年7月23日(土)・7月24日(日)
両日とも10:00〜17:00
※二日間の講座です。
- 担当
- 国重 浩一
- 定員
- 【終了しました】35(残0)名
- 会場
- ONLINE(Zoom)を用いて講座を開催します。
- 参加費
- 2日間 19,800円(税込)
講座の概要
「ナラティヴ・セラピーは、カウンセリングやコミュニティワークのなかで、敬意を示し、非難しないアプローチを実践し、それによって人々をその人生の専門家として中心に据えていくのだ」(ナラティヴ・セラピーって何?アリス・モーガン)
人を問題の主たる責任者であると位置づけることを拒絶し、ものごとの「本当の真実」は存在せず、ただそのことを語るストーリーが存在するという立場を取ること、そして、その人自身に自分の人生を生き抜いていくことのできる資質、資源、能力が必ずや存在しているという仮説を持っていることなどがあげられるでしょう。つまり、その人には必ずや希望があるのだという信念を持っていること、と言ってもいいでしょう。(ナラティヴ・セラピーの会話術、国重浩一)
ナラティヴ・セラピーでは「人間や人間関係が問題ではなく、問題が問題なのだ」という前提に立ち、セラピストがクライエント(という名称も会話の中では使わない)と対等な立場で、会話をし、相談に来られた方が問題からどのような影響を受けているのか、その影響を受けていないユニークな体験を探し、その人の生きる意味やアイデンティティを探究する過程です。
このことは、ナラティヴ・セラピーとそれを取り巻く理論に、「人は自分自身の目で自分を見られない」というのがあり、自分がどういう人間かを鏡に映しているように見たかったら、他人の目を借りるしかないだろうというものです(国重浩一談)。
他者との会話を通して自分の生き方を探す旅の行程を楽しむことも可能になります。ワークショップでは、「自分がどのような人なのか」というアイデンティティを探求する旅をしたり、旅の同伴者になるためのありようを学びたいと考えています。
【今回の講座概要】OW&Rチーム家族療法に取り組んでいたノルウェーのトム・アンデルセンらは、リフレクティング・チーム(Reflecting Team)というアプローチを開発しました。この手法は、1対1のカウンセリング手法を超えて、グループで取り組むことへの可能性を開いてくれました。このアイデアを借りて、ナラティヴ・セラピーのマイケル・ホワイトは、アウトサイダー・ウィットネス・チーム(Outsider Witness Team)という取り組みを提唱しました。このふたつは相反するものではなく、お互いに補完できるものであるという考えから、ナラティヴ実践協働研究センターでは両方を取り入れた取り組みを「OW&Rチーム」と名付けて実践しています。この2日間で、理論的な側面だけでなく、ワークを通じて、OW&Rチームについて一緒に検討していきます。