本日(4月2日)学生部長として初仕事:ガイダンスの挨拶をしました!

いよいよ2012年度もスタートしました。昨日は、南山大学恒例の4月1日入学式でした。入学式は、本学の体育館で、学部を二つに分け、二部構成で行っています。入学者数は、ほぼ予定通りの人数であったと言っていいのでしょうか?
一昨日(入学式前)と、昨日、教務ガイダンスが行われ、早くも春学期の履修科目を登録したようです。学生にとってみたら、右も左もわからず、うろちょろしている間に春学期の授業科目が決まったという感じかもしれません。
そして、本日は、午前9時から、学生部のガイダンスでした。まずはじめ、学生部長挨拶と言うことで、名古屋キャンパスの学生全員が体育館に集まり、お話をさせて頂きました。
昨夜、正確には、今朝早く、眠れず、目が覚め、話したい内容をマインドマップに描いていきました。
学生部長挨拶MM.JPG
このマインドマップをもとに、走り走りの話(というのは、体育館に学生が入場するのに10分ほど時間がオーバーしたことも気になって)になりましたが、話させて頂きました。
まずは、ご入学おめでとうございます。学生部、学生課とは学生の生活全般を支援する部署です。その責任者が学生部長です。
今日まで、入学試験、合格をめざして、南山大学にやってきて頂きました。
南山大学の歴史と伝統のある大学で学んでいって下さい。
ただ、入学をした今は、ゴールではなく、スタートなのです。人生の土台となる考え方、行動の仕方、音楽などの嗜好すべて、この4年間が大切な時になるでしょう。自分のことを知ることは、自分一人ではできることではなく、他者と出会い、他者といろいろな体験を通して、自らを育てていくのです。ある生物学者が言っていますが、細胞分裂が起こり、発達成長する人間は、どの細胞になるのかは、分裂を起こしながら、関係の中で、目になったり、手になったり、足になったりするのだそうです。
たくさんの人と出会い、自分の可能性を開花させて下さい。
そのために、2つのことに取り組んで下さい。
一つは、本学での学び、それは研究です。研究とは、目に見えないことや隠されてる法則を発見することです。そして、その発見へのアプローチを学ぶことです。学部学科の教員と仲間を見つけ、自分の関心のある課題を探求していって下さい。
もう一つは、課外活動です。体育会でも、文化会でも、どちらでもよいです。組織の中に入って活動をしてみて下さい。特に、最近、2012年2月9日の中日新聞に「体育会 再び脚光」という記事が掲載されています。専門的知識があるだけでなく、人と苦労しながら一つのことをやりとげた体験があることが大切にされています。ぜひ、課外活動に取り組んで下さい。
みなさんは、アルバイトにも関心があるでしょう。アルバイトは「香辛料」といえると思います。学業(研究)と課外活動をどちらがメインディッシュになるかわかりませんが、二つの料理がまず大切です。香辛料ばかり食べないようにしてください。人生の一つの味付けとして、アルバイトを大切にされるとよいでしょう。
取り組む期間ですが、実は、4年間はありません。就職活動のことを考えると、3年間です。3年目に、何に取り組んで、何をやったかが問われます。これからやろうと考えていますは通用しません。ぜひ、今から、まず3年間何に取り組むか考えて下さい。4年目は、学部学科の研究に邁進できるでしょう。
ただ、2つお願いがあります。
一つは、まっすぐな生き方をしてください。誰から見られても恥ずかしくないような行動をとってください。たばこのポイ捨て、歩道を外れて歩く、Twitterでの悪ふざけなメッセージ、また、試験の時の不正行為(カンニング)など。このぐらいなら、わからないだろうという感覚での行為は、慎んで下さい。
二つ目は、何か心配があったり、困ったりしたことがあれば、一人で悩まないで下さい。一人で考え込まないで下さい。学生課に相談に来て下さい。C棟の3階にあります。
最後に、地平線に見える月がなぜ大きく見えるかの話をします。頭上にある月は、同じ大きさでも小さく見えますよね。なぜなのでしょうか?この説明は、いろいろと言説があります。その中で、介在説というのがあります。
見える月までの間に、電信柱や建物などいろいろなものが手がかりとある場合には、それだけ距離を感じ、同じ大きさならば、それを大きく感じるというお話です。何もないと小さく見えます。
これを比喩に、4年間の大学生活を大きな月に見えるように過ごすのか、小さな月に見えてしまうのか、これからの4年間の過ごし方を大切にして下さい。4年間の間に、たくさんの人と出会い、たくさんの体験をすることは、月を認知するように、4年間を認知すると考えると、手がかりを増やすことになります。
4年間の大学生活を充実させるために、学業(研究)と課外活動に十分に取り組み、充実した4年間、とても大きな4年間にしていってください。
ありがとうございました。
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そんなお話をさせていただきました。