日本ファシリテーション協会中部支部 6月定例会 たまには勉強!『チームファシリテーション』

日本ファシリテーション協会中部支部 6月定例会 たまには勉強!『チームファシリテーション』
担当 南山大学人文学部心理人間学科 津村 俊充
2013年6月15日(土)午後1時より、名古屋港湾会館にて、標題のセミナーを担当いたしました。FAJ中部の多くの方、また遠くからの参加者、また、津村のゼミ(ファシリテーション研究ゼミ)の学部生も多数参加して下さって、総勢70名ほどの参加者で会場は一杯になりました。
まず、FAJ中部の副支部長の鳥羽さんからご挨拶、そして企画担当の小椋さんからご挨拶、そして、ゼミ生達を巻き込んで、暖かい気持ちになれるスタートになりました。
13:30
津村にバトンタッチして、次のような内容で進めさせてもらいました。
まずは、企画担当の方々の思い(下記のこと)を伝えました。
【学生】 実践舞台の空気感に触れる
学んできた知識を実際に試す場をもつとともに、ファシリテーションの実践者である社会人との交流の中で、将来自らが携わる現場で必要となってくるスキル/マインドのイメージを今から獲得しておく
【社会人】 学問で知識を、そして学生との交流でマインドをリフレッシュ
大学での最新講義を受講するとともに、現役大学生との共同作業の中で、ファシリテーターとしての自分のスキルを再確認し、マインドをリフレッシュする
【社会】 ファシリテーションは未来を創る
中部地区で縁ある南山大学ファシリテーション津村ゼミとFAJ中部支部とのコラボレーションを継続的に発展させていきたい→人と人とが響き合う未来に向けて、新たな関係性を創り出す
続いて、津村からの挨拶と今日のねらいを紹介しました。
ねらい
・さまざまな人と出会う
 →人とかかわることは楽しい!!
・ひとり一人自分の生き方を考え、これからの自分の生き方のDirectionを見つける
 →生きる目標のヒントを得た!!
・コンセンサス(グループによる合意形成)を通して、グループの中での自分(メンバーとして、ファシリテータとして)の働きを探る
 →かかわり(グループ)の中で自分を育てよう!!
プログラムは下記のようなホップ・ステップ・ジャンプを目指しましたが、時間が厳しかったです。
1.<ホップ>ねらい&期待の共有化とプロセスの理解
・実習『パートナーを見つけ、今日のねらい&期待のわかちあい』
 →簡単なふりかえり(あなたはどんな体験をしましたか?)をしました。
 →そして下記のミニレクチャー
・小講義『コンテントとプロセス』(個人レベルのプロセス)
 →個人レベルのプロセス(行動・思考・感情)の話
   ※「プロセス・エデュケーション」のP.9-12あたり
 →その個人のレベルのプロセスはファシリテーターのありよう(E.シャインのORJI)に関連していること
   ※「プロセス・エデュケーション」のP.36-38あたり
・グルーピング(基本的には6人グループ)
2.<ステップ>グループプロセスに気づく
・実習『なぞのマラソンランナー』
   ※「プロセス・エデュケーション」のP.131-133の教材を使って
・小講義『グループプロセス』
 →グループプロセスのお話をグループの機能からしました
   ※「プロセス・エデュケーション」P.13-18あたり
・小講義『プロセスに働きかけるファシリテーション』P.28-29,P.31-32あたり
3.<ジャンプ>コンセンサスによるグループワーク
  ・コンセンサス実習『これからの時代を生きるために』
   ※「プロセス・エデュケーション」P.169-172の教材の発展系を使いました
  (1)導入
  (2)個人決定
(3)コンセンサスの留意点の説明
(4)グループ討議
(5)結果の報告
  (6)ふりかえり用紙記入
(7)わかちあい
(8)ファシリテーターへのフィードバック(個人記入&わかちあい)
4.インタビューとコメント
 時間的には、厳しかったのものの、ファシリテーター体験をされた方、またそのメンバーがともにファシリテーターの働きを吟味するふりかえりをしていただき、学びが深いものになっていったのではないかと思います。
 いくつかのインタビューからのメッセージも私にも刺激的なものでした。
17:25
 
 ご参加いただいたみなさま どうもありがとうございました!!
 
参考図書:「プロセス・エデュケーション 学びを支援するファシリテーションの理論と実際」
津村俊充 2012 金子書房