某企業より『ファシリテーター養成研修』の依頼を受けて・・・

某企業より、JIELに「ファシリテーター養成研修」の依頼を受けました。
JIEL研究員の内、二人が担当してくれます。
その二人がニーズを聞いてこられて、プログラムの設計に関するミーティングを昨夜行いました。
その中で、いろいろと刺激をいただきました。
研修依頼の方のニーズは何か?参加者のニーズと状況は何か?という前提の話をした後、プログラムの実習の内容や展開についていろいろ話し合いました。その中で、プログラムを設計するために大切な要素を、津村がメモ書きをしたものを公開します。
研修実施に向けての課題:
・ 「ファシリテーターになるとは」何ができるようになることかを明示できること
・ 「リーダーシップ」と「ファシリテーション」と何が違うのか、参加者に説明ができるようになっていること
研修プログラム設計にあたって何を考えるか?
参加者の状況
・ 参加者がどの程度自分を開示することができる人たちか?
・ 参加者相互の関係は親密か?疎遠か?
・ どんなことに関心をもっているか?
・ 実習にコミットして参加できるか?
プログラムの流れ
・ ねらいが明確になっているか?研修後の参加者の行動変化の期待と関連づけられているか?
・ プログラムの各パート(実習&ふりかえり、インタビュー&コメント)のねらいの関連から、ねらいが達成できるという筋書きになっているか?
・ 研修のプログラムの流れが参加者にとって納得できるか?
・ 納得できなくても、自分の成長や学びへの期待をもって参加できるか?
・ 研修のねらい、企業のねらいを明示して、参加者のねらいとすりあわせることができているか?
・ 概念的(認知的)情報提供と体験とのバランスはどうか?参加者の特徴との関連から、どんな問題が起こりそうか?それに対応できるか?
・ グループの討議や問題解決過程におけるグループのプロセスの視点をどの程度提供するか?体験から、もしくはレクチャーから理解してもらうか?
・ たとえば、「ファシリテーターとは?」「リーダーシップとファシリテーション」などの概念的な理解がしやすいような準備ができているか?(今回の研究者が対象であることから特に)
・ グループ討議の課題をリアルな問題を扱うのか?非日常の話題を取り扱うのか?その程度をどのぐらいにするのか?→リアルな話題はコミットをしやすいが、プロセスへの着眼がしにくくなる。しかし、リアルさも必要な時も。
・ 現場に、学ぶ意欲やチャレンジする意欲をもって送り出せるプログラムか?
以上、いろいろと考えることたくさんあります。こうしたことをJIEL研究員としっかり話し合いながら、相互に学びを深めていきたいと考えています。